この度、ワーナー・ブラザース映画は、9月18日に全米公開されるジョニー・デップ主演最新作『ブラック・マス(原題:Black mass)』の日本公開タイトルを『ブラック・スキャンダル』とし、2016年1月30日(土)に日本公開することを決定いたしました。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(2003〜)を始め、『チャーリーとチョコレート工場』(05)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)、など、全世界の観客を魅了し続けてきた俳優、ジョニー・デップ。オスカー・ノミネート3回と人気、実績共に名高いジョニデが選んだ最新作は、冷酷な”凶悪犯”ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーが起こしたアメリカ犯罪史上、最大のスキャンダルを描いた『ブラック・スキャンダル』(原題:Black Mass)だ。バルジャーを追ったFBIは、当初25万ドルの懸賞金を設定して指名手配。16年の逃亡生活の末、2011年6月に逮捕された時点では200万ドル(約2億円)というFBI史上、最も高額な懸賞金となっていた。

今回、全世界から話題を呼んでいるのがジョニーの容貌。薄くなった毛髪をオールバックに固め、サングラスから眼光鋭く相手を射抜くかのような眼差し。常に鍛えた精悍な体躯に、ジーンズに革ジャンというスタイル。そのただならぬ空気感で凶悪な男を演じきる。
ジョニー・デップのフィルモグラフィには、FBI潜入捜査官を演じた『フェイク』(1997)、伝説のドラッグディーラーを描いた『ブロウ』(01)、FBIが国家の敵ナンバーワンとして指名手配したジョン・デリンジャーを演じた『パブリック・エネミーズ』(09)など、10年に1本のペースで、実在の人物を基にした役柄を演じている。

このジョニー・デップの本気度を更に盛り上げる共演陣は、ジョエル・エドガートン(『ゼロ・ダーク・サーティ』『華麗なるギャツビー』)がFBI捜査官ジョン・コナリーを、オスカー・ノミネートのベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』)がホワイティの弟であり、権勢を誇る州上院議員ビリー・バルガーを演じる。そして、ホワイティの最も親密な共謀者スティーブ・フレミにロリー・コクレイン(『アルゴ』)、ジェシー・プレモンス(TVシリーズ「FARGO/ファーゴ」)がホワイティの腹心の部下ケビン・ウィークスを、ケビン・ベーコン(『ラブ・アゲイン』、TVシリーズ「ザ・フォロイング」)がFBI主任捜査官チャールズ・マグワイアを演じ、豪華俳優陣たちの集結となった。
監督はスコット・クーパー。『クレイジー・ハート』でジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらし、続く『ファーナス/訣別の朝』では、クリスチャン・ベイル、ウディ・ハレルソンら個性的な名優を迎えて男のドラマを仕上げた俊英だ。ハリウッドの俳優たちが最も仕事をしたい監督として名を挙げるクーパーの手腕が冴え渡る。

1970年代のサウス・ボストン。FBI捜査官ジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)は、アイルランド系マフィアのボス、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)に、FBIと協力して共通の敵であるイタリア系マフィアを排除しようと説得する。本作では、その密約がやがて制御がきかなくなり、ホワイティが法の目をかいくぐって権力を揺るぎないものにし、ボストン史上もっとも冷酷で危険なギャングのひとりになっていく姿を追う。

『ブラック・スキャンダル』は、9月2日に開幕する第72回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア、9月10日に開幕するトロント国際映画祭で特別上映され、9月18日から全米公開される。日本では、2016年1月30日(土)より全国ロードショーとなる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa