『トイ・ストーリー』以来、斬新な発想で世界中を魅了してきたピクサー・スタジオが長編アニメーション20周年を記念した作品として世に送りだした最新作『インサイド・ヘッド』が、日本公開から5週目で興行収入30億円を突破する大ヒットとなっている。
シリーズ物の映画が一挙に公開する激戦の中、先週比109%とお盆休みに動員を伸ばし、8月15日、16日の興行収入が1億7,800万円、動員14万人を記録。累計の興行収入31億9,200万円、動員267万人を記録するという快挙となった。 (※8月17日(月)現在 興収:3,258,139,100円/動員:2,728,140人)

本作は、大ヒット作『モンスターズ・インク』や、アカデミー賞受賞作『カールじいさんの空飛ぶ家』など、数々の傑作を生み出してきたピート・ドクター監督の最新作。明るかったはずの娘が引っ越しをきっかけにふさぎ込んでしまったのを見て、彼女の頭の中で起きた変化がどんなものだったのかを考え本作のインスピレーションが生まれたという。監督の家族愛が注ぎ込まれた本作を実際に劇場で見た人たちは、物語にそって自分の実体験がフラッシュバックするなど映画に深く共感し、感動の涙を流す人が続出している。

全国の学校が夏休みに入ったことから、学生の団体客や家族連れが多数来場。SNS等のコメントによると、子供と映画を観た父親が号泣してしまったという人も続出しているという。また映画鑑賞後に、″ダイエット中だからごはん食べれらない、カナシミ”  〝髪の毛切り過ぎた…カナシミ“ ”彼氏と映画鑑賞!ヨロコビ!“ ”娘のイカリが爆発してるー(笑)!“ “息子はビビリ、娘はムカムカが強い、母はいつもイカリがスタンバイ!“など『インサイド・ヘッド』に登場する、11歳の少女ライリーの5つの感情たち<ヨロコビ><カナシミ><イカリ><ムカムカ><ビビリ>の感情を使って、日常の感情を『インサイド・ヘッド』的に表現する人が出現。また愛らしいキャラクターや設定を取り入れた子供のキャラ弁写真も続々とSNSにアップされている。
さらに、ディズニー/ピクサーの映画には、次回作のキャラクターが登場していることでも知られているが、本作にも来年3月公開の『アーロと少年』や7月公開の『ファインディング・ドリー』に登場するキャラクターの姿もあるという。また、『トイ・ストーリー』や『カーズ』など多数のピクサー映画に登場するピザ・プラネットの配送トラックが、本作では3回も登場しており、こういったファンのツボを押さえたお楽しみシーンを探すだけでも、何度観ても楽しむ事が出来そうだ。映画「インサイド・ヘッド」は全国絶賛公開中。

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執筆者

Yasuhiro Togawa