015年4月21日にタジキスタン出身の映画監督バフティヤル・フドイナザーロフ氏が死去されたのをうけ、ユーロスペースでは8月1日(土)より21日(金)まで「追悼 バフティヤル・フドイナザーロフ」と題しフドイナザーロフ監督の追悼上映を開催いたします。

処女作『少年、機関車に乗る』(91年)で観客を魅了したフドイナザーロフ監督。以来、寡作ながらも『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』(93年)、『ルナ・パパ』(99年)、『スーツ』(02年・劇場未公開)と一作ごとにカザフスタンから新たな驚きを届けてくれました。

その業績に感謝しフドイナザーロフ監督の代表作『少年、機関車に乗る』、『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』、『ルナ・パパ』の3本を、添付の資料の通り追悼上映いたします。

「追悼 バフティヤル・フドイナザーロフ」 
2015年8月1日(土)〜21日(金) 連日21:10より1回上映
8月1日(土)〜7日(金) 『少年、機関車に乗る』
8月8日(土)〜14日(金) 『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』
8月15日(土)〜21日(金) 『ルナ・パパ』
会場:ユーロスペース (東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS3F tel.03-3461-0212)
料金:一般1400円/大学生1200円/会員・シニア1000円/高校生800円/中学生以下500円

【バフティヤル・フドイナザーロフ Bakhtiyar Khudoinazarov】
1965 年 6 月 29 日タジキスタン共和国ドゥシャンベ生まれ。子供向けテレビ番組の脚本家や助監督を務めたのちに、20 歳でモスクワの全ロシア国立映画学校の監督科に入学。卒業後ドゥシャンベに戻り 26 歳の時に撮った初長編作品『少年、機関車に乗る』がトリノ映画祭、マンハイム映画祭、ナント映画祭でグランプリを受賞。またベルリン映画祭や香港映画祭へも出品されるなど各国で高い評価を受けた。93 年の『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』では見事ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。続く 99 年の『ルナ・パパ』もヴェネツィア国際映画祭に出品されたほか、東京国際映画祭優秀芸術貢献賞も受賞した。02 年の『スーツ』(劇場未公開)では東京国際映画祭審査員特別賞、優秀芸術貢献賞をダブル受賞。2015 年 4 月 21 日、滞在先のベルリンで死去。享年 49 歳。

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa