黒木和雄監督 戦争レクイエム4作品「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」「紙屋悦子の青春」劇場公開決定




東京・岩波ホールでは戦後70年特別企画として、8月1日より21日までの3週間、黒木和雄監督の‟戦争レクイエム”といわれる連作、「TOMORROW/明日」、「美しい夏キリシマ」、「父と暮せば」、「紙屋悦子の青春」を上映することが決定いたしました。なお毎日、夜の回には黒木監督の劇場未公開作品「ぼくのいる街」(短編・1989)を併映いたします。
オフィシャルサイト:https://www.facebook.com/kuroki.requiem2015
■劇場公開■
8月1日(土)〜8月21日(金) 東京 岩波ホール
8月15日(土)〜28日(金) 大阪 シネ・ヌーヴォ(※「ぼくのいる街」上映なし)
■予告編■
http://youtu.be/7nwGX9ntC1s
■内 容■
「TOMORROW/明日」(1988年)
1945年8月9日の長崎原爆投下まで、市井に暮す人々の24時間を描く。
ささやかな喜びと秘められた哀しみを優しく澄んだ眼差しで追い、戦時下の日本人の心と生活を見事に映し出す。そして、それらを一瞬にして消し去った閃光。
出演:桃井かおり、南果歩、仙道敦子、佐野史郎、長門裕之、田中邦衛、原田芳雄
原作:井上光晴「明日-1945年8月8日・長崎」 監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄/井上正子/竹内銃一郎 撮影:鈴木達夫
音楽:松村禎三 配給:東京シネマ倶楽部
「美しい夏キリシマ」(2002年)
1945年敗戦の夏。宮崎県の美しい農村を舞台に多感な15歳の少年と彼を取り巻く人たちの日常をきめ細やかに描く。燃え盛る太陽の下、黒木監督自身が生涯忘れることのできなかった戦争体験をフィルムに見事に結晶させた。
出演:柄本佑、小田エリカ、石田えり、香川照之、左時枝、牧瀬里穂、原田芳雄
監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄/松田正隆 撮影:田村正毅 音楽:松村禎三 配給:パンドラ
「父と暮せば」(2004年)
1945年8月6日の広島原爆投下から3年。自分一人だけ生き残った負い目から、幸せになることを拒み苦悩する日々を送る美津江。彼女が幽霊となって現れた父に励まされて悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまでの4日間を描く。
出演:宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信
原作:井上ひさし 監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄/池田眞也 撮影監督:鈴木達夫 音楽:松村禎三 配給:パル企画
「紙屋悦子の青春」(2006年)
ずっと待っちょいますから———。敗戦の色濃い1945年春の鹿児島で、美しく純朴な娘に芽生えた淡い恋の行方。黒木監督の遺作。
出演:原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、本上まなみ、小林薫
原作:松田正隆 監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄/山田英樹 撮影:川上皓市 音楽:松村禎三 配給:パル企画
「ぼくのいる街」(1989年)
現代(1989年)の銀座に空襲で亡くなった少年が蘇り、昭和の戦争の時代が映し出される。
監督:黒木和雄 撮影:高間賢治 語り:荻野目慶子 提供:平和博物館を創る会
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執筆者
Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa