佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役で共演している映画「愛を積むひと」。
このたび、6月20日の全国公開を前に、オープンセットのある北海道・美瑛にて樋口可南子さんの夫である糸井重里さんと佐藤浩市さんの対談、というビッグ企画が実現した。
初対面の2人が会ったのは、劇中で夫婦が暮らす家。この家は、美瑛町から寄贈された5ヘクタールもの大きな土地に映画のために本建築で建てられたもの。
糸井さんは本作をいち早く見て、「すごくやさしい気持ちにさせてくれた」とコメント。
対談は家を囲む石塀をめぐる散歩からスタート。その後、まるで自分の家に招待したかのように、佐藤さんが家の中を糸井さんに案内した。
「あまり長い時間取材をされるのがお好きではないと噂で聞きました(笑)」
「飽きちゃうんですよね(笑)」
そう言って始まったキッチンでの対談は、初対面とは思えないほど盛り上がり、変わりゆく映画界についてを中心に、妻である樋口さんが本作の出演を引き受けた理由、佐藤さんの父である三國連太郎さんから受けた影響、プロとアマチュアの違い、そして死生観に至るまで多岐にわたり、1時間半にも及んだ。
対談終了後には、「佐藤さん、いっぱい喋ってくれるじゃないですか」
「実はそんな寡黙な人間じゃないですから(笑)」とやり取りも。この贅沢な対談は、本人達にとっても贅沢な時間だったようだ。
穏やかながらも、静かな情熱をもった2人の対談は、「ほぼ日刊イトイ新聞」にて6月19日(金)から6回にわたり連載予定。

※写真提供:池田晶紀(ゆかい)
http://yukaistudio.com/

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執筆者

Yasuhiro Togawa