2010年の長編デビュー作『第9地区』で全世界の度肝を抜き、2012年の『エリジウム』で近未来の格差社会を描いたニール・ブロムカンプの最新作は、人類史上初のAIを搭載したロボットが主人公の映画『チャッピー』。サイエンス・フィクション映画の鬼才として全世界から注目されるニール・ブロムカンプ監督の最新作『チャッピー』は、2016年の犯罪多発都市ヨハネスブルグを舞台に、世界で初めてAI(人工知能)を搭載されたロボット・チャッピーをめぐるSF映画です。

『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督が、ヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーヴァーらハリウッドの名優を迎えたSF映画『チャッピー』から、メイキングシーン満載の新たな特別映像が公開された。

特別動画
http://youtu.be/1wxNzzOKtfI

「現実とフィクションの境界を曖昧にしたかった」と語るニール・ブロムカンプ監督の最新作は、2016年の南アフリカ、ヨハネスブルグを舞台にした近未来ロボットSF映画『チャッピー』だ。主人公の”チャッピー”は警官に取って代わる武装ロボットとして開発される。
『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテルが演じるディオンは、ロボットの設計を担当するプログラマー。「ディオンは人間より進化したロボットを作ろうとして、兵器メーカーにアイデアを売り込む」とパテル。だが、人間より賢いかもしれないロボットの開発は、
シガニー・ウィーヴァー演じる企業のトップによって「断固ノー!」と却下されてしまう。
そこで彼は工場から廃棄処分になった警官ロボットを車で盗み出し、開発したばかりのAIプログラムをインストゥールしようとする。だが、ディオンの車は、ロボットを味方にして一攫千金を企むギャングたちによって捕らえられてしまう。

そして、ギャングのアジトで人類初のAIを搭載したロボット”チャッピー”が誕生する。
「チャッピーは、命を手に入れるんだ」と語るのは、全編モーション・キャプチャーによる演技でチャッピーを演じたシャールト・コプリーだ。
やがて、驚くべきスピードで人工知能を発達させ始めるチャッピーの存在を脅威に感じ、「考えるロボットは人類の敵」と怖れる人たちも現れる。遂には、シガニー・ウィーヴァーが演じる軍事企業のCEOは、チャッピーに反対する開発者ヴィンセントにチャッピーの破壊を命ずる。
「僕は”ムース”を開発する、恐ろしい見た目のロボットだ」と語るのは、ヴィンセントを演じたヒュー・ジャックマン。彼は、巨大な兵器ロボット“ムース”を操縦し、チャッピーを追いつめていく。
映画のリアリティについて「人工知能の問題点と、予測される未来を描いている」とコプリーが語り、シガニーは「アクションは見応えたっぷり」と胸を張る。
映画『チャッピー』は、アクションはもちろん、テクノロジーをめぐる未来へ警鐘、チャッピーの誕生と成長、いのちをめぐるドラマへと、「多くの要素が詰め込まれている」とパテルが目を輝かせる。
AIロボット”チャッピー”は、人類の敵か、味方か—-!?

「自分が好きなタイプの映画を作った」という、ニール・ブロムカンプ監督の自信作『チャッピー』は、いよいよ明日、5月23日(土)より全国公開となる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa