2015年1月24日(土)より新宿バルト9ほかにて全国公開する、映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』。本作は、今年2月に台湾で公開され台湾で歴史的大ヒットをした作品。日本統治時代に台湾代表として甲子園に出場し決勝戦まで勝ち上がった実話を基に映画化し、当時の街並をセットとして再現するなど台湾最大規模の撮影が行われました。

 そして先日、1962年に創設され、“台湾のアカデミー賞”とも言われる、中国圏3大アワードの台湾を代表する映画賞である「金馬奨」では今年『KANO』が「作品賞」含む6部門でノミネート、野球部の監督・近藤兵太郎役として主演をつとめた永瀬正敏が日本人初の「主演男優賞」にノミネート!これは金馬奨51年の歴史の中でも初となる快挙で、「中国語」映画を対象としている金馬奨であるにも関わらず、セリフは日本語であった永瀬正敏が「日本統治の台湾」という設定からノミネートされたことは、永瀬正敏の実力を現す結果に。また、劇中セリフの8割が日本語という作品であるにも関わらず作品賞へノミネートされた本作も高い評価を意味することとなりました。
 今回、残念ながら受賞は逃したものの、金馬奨に参加した全作品を対象に、批評家が選ぶ「国際映画祭批評家連盟賞」、
観客が選ぶ「観客賞」の2つの賞をW受賞!!金馬奨の歴史の中で、この2つの賞を1作品が受賞するのは「初の歴史的快挙となりました!

 先日開催された「第9回大阪アジアン映画祭」での「観客賞」受賞に加え、今回の金馬奨での受賞は、日本のみならず台湾でも本作が受け入れられ高い評価を得たことの証明となりました。日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民で構成される民族を超えたチーム編成は作品のプロジェクトにおいても重要なテーマとなっており、撮影から宣伝においても日本人、台湾人の混成チームによって一丸となっている本作にとって、日本と台湾でのそれぞれの評価は大きな支えに。

 こうした想いを受け、今回解禁となった本作の予告編にも受け継がれており、
“日本と台湾の野球の架け橋に” という想いから、総顧問に「嘉義農学校野球部OB会会長」の蔡武璋氏、
栄誉顧問には、台湾と日本野球界に多大な貢献をした「王貞治氏」と「郭源治氏」、そして脚本顧問には、本作の脚本監修をつとめた協力した「林海象氏」など、野球界から映画界まで、大変貴重な方々からのお墨付きのクレジットが名を連ねています。 是非、台湾で歴史的大ヒットを遂げた感動巨編の日本凱旋上陸をその目で確かめてください。

予告編::http://youtu.be/xl9EOb4MTWc

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執筆者

Yasuhiro Togawa