『ざくろの色』『火の馬』などで知られるグルジアの鬼才、セルゲイ・パラジャーノフの生誕90周年を記念した映画祭を開催することになりました。

セルゲイ・パラジャーノフ(1924〜90年)
ソ連当時のグルジアに生まれたアルメニア人映画監督。独特な色彩感覚と様式による作風は他に例がなく、死後20年以上を経て一層強く深く、世界中の映画ファンをとりこにしている。1947年に最初の投獄。以後複数回にわたり投獄される。投獄や強制労働により不自由な生活を強いられながらも、監督や脚本家としてだけでなく、画家や工芸家としても素晴らしい作品を残した。

上映作品:
 『火の馬』
 『ざくろの色』
 『アシク・ケリブ』
 『スラム砦の伝説』
 『ピロスマニのアラベスク』(短編) 
 『アンドリエーシ』(1954年—1955年 ※日本初公開)       
 『石の上の花』(1962年 ※日本初公開)            
     
●パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭HP  http://www.parajanyan.com/

7/12(土)〜25(金)ユーロスペースにて開催
※上映期間中、四方田犬彦さんによるトークを予定しています。

●『火の馬』 1964年製作/ウクライナ語/92分 デジタル・リマスター版
1965年マール・デル・プラタ映画祭国際映画批評家連盟賞・南十字星賞受賞他
ウクライナ版『ロミオとジュリエット』のような悲恋物語。パラジャーノフの第一回長編監督作品。ソ連当時には禁じられていた宗教や民族色が濃厚で、その部分についての再編集命令を拒否したために、後、彼は生涯に渡る不遇をかこつことになる。

●『ざくろの色』 1969年/73分 デジタル・リマスター版
カフカスで最も尊敬されている18世紀アルメニアの詩人、サヤト・ノヴァの生涯を、全編セリフなしで描く。映画の冒頭、パラジャーノフは「この映画はサヤト・ノヴァの人生を描いたのではなく、映画という手段を使って、その詩の想像的世界を表現しようとした〜」と。パジャーノフの代表作と評価が高い。
 
●『スラム砦の伝説』 1984年/83分 デジタル・リマスター版
舞台は中世グルジア。トルコ軍からの侵略防衛のために築いたスラム砦。女性預言者により、一人の若者が生贄に捧げられることになった。その若者は預言者と数奇なかかわりのある男性だった・・。投獄により自由を奪われていたパラジャーノフが、『ザクロの色』から10年以上を経て手掛けた作品。

●『アシク・ケリブ』1988年74分 デジタル・リマスター版
原作は世界的に知られるロシアの詩人レールモントフによる恋物語。主人公のアシク・ケリブは貧しいながらも心優しい吟遊詩人。大切な娘マグリとの結婚を、その父に認められるために修行の旅に出る。マグリには1000の昼と夜の後に戻ると約束して・・・。

●短編『ピロスマニのアラベスク』1985年 カラー 35ミリ 20分
パラジャーノフが同じグルジア出身の独学の天才画家ピロスマニに捧げたオマージュ。グルジア国立美術館収蔵の絵画数百点のテーマに迫り、俳優が演じるイメージで、ピロスマニの世界を描く。

●『アンドリエーシ』1954-1955年 カラー デジタル 63分 ※日本初公開
パラジャーノフ最初の長編作品。短編『モルダヴィア物語』をもとに全ソ国立映画大学の修了証書取得のためにパラジャーノフが、ヤーコブ・パゼリャンとともに監督した作品。すべて、キエフ・ドブジェンコ・スタジオで撮影、編集された。旧ソ連とルーマニアの間にあったモルダヴィア国の運命を描く。

●『石の上の花』1962年 モノクロ デジタル 75分 ※日本初公開
ひとつ鉱山の村の再建の物語。炭坑の村に突然広まる、ある宗教。この布教によって村人たちの信頼関係は揺らぎ出す。クリスティーナという若い娘の運命を軸に、開かれていく村の未来を描く。

入場料金 
入場料金は当日一般1,800円/大学生・専門学校生1,400円/シニア・会員1,200円/高
校生800円/中学生500円
前売券1回券1,400円、3回券3,600円

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa