2012年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞受賞
全米が大真面目で注目した、この現実を日本は笑えるか!?
アメリカで驚異の大ヒット!型破りのリアルドキュメント

大富豪シーゲル夫妻が計画したのは、ベルサイユ宮殿を模した“自宅”!

 無一文からタイムシェア(共同所有)リゾートビジネスで、巨万の富を得る大富豪となり、ジョージ・W・ブッシュを大統領にのし上げた男と言われる夫デヴィッド・シーゲル。元ミセス・フロリダでグラマラスボディをもつブロンドの妻ジャッキー。2,500平米もの大邸宅で贅沢三昧の暮らしを送っていた二人が抱いた野望の頂点は、アメリカ最大の邸宅を作るという夢。

その総工費は100億円、10のキッチン、15の寝室、30のバスルーム、500人収容のパーティーホールなどを擁する8500平米の新居の建設は順調に進んだ。ベルサイユ宮殿を模したこの邸宅は、ホワイトハウスの2倍の大きさを誇る、約8,400平米の文字通り、宮殿クラスの大豪邸になる予定だ。監督のローレン・グリーンフィールドは、この馬鹿げた、しかしとてつもなく壮大なアメリカンドリームを記録することを夫妻に打診し2007年彼らのベルサイユ宮殿の完成までを記録するドキュメンタリー映画の撮影はスタートしたのだった。しかし…

アメリカンドリームの頂点からどん底に落ちてしまった大富豪…
アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻により世界的な金融危機が起こり、シーゲル夫妻も大きな負債を抱える身になってしまったのだ。すでに6割は完成していた「ベルサイユ」の記録映画は、想像を超えるアクシデントによるとんでもない計画のとん挫と、大富豪の転落の記録映画として完成し、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞受賞をはじめ、50を超える世界中のメディアの賞も独占、全米で2億円を超える異例の大ヒットを記録した。

桁違いの大富豪である、シーゲル夫婦の姿が垣間見られるインパクトの強い予告編では、彼らのユニークなキャラクターやベルサイユ宮殿を模した自宅の建築の様子もこの見られます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa