世界的書道家とグラフィックデザイナーによる映画『天心』限定アートポスター完成!
「日本近代美術の父」岡倉天心の生誕150年、没後100年を記念した映画『天心』。11月16日からの公開を記念して、世界的書道家とグラフィックデザイナーによる豪華コラボレーションポスターが完成した。
明治初期の日本で、法隆寺や興福寺を復興し、東京藝術大学、日本美術院の創立に携わったのち、ボストン美術館東洋部長に就任。世界的ベストセラー「茶の本」を著すなど、「日本近代美術の父」と呼ばれた岡倉天心。
映画『天心』は、岡倉天心(竹中直人)とその弟子である横山大観(中村獅童)、菱田春草(平山浩行)、下村観山(木下ほうか)ら日本画家が、勢力を増す西洋画派との対立やスキャンダルなどの苦難に巻き込まれながら「新しい日本の美」を追求し、壮絶な創作活動に没頭していく。理想に燃える明治の男たちの気骨に胸打たれるヒューマンドラマだ。
明治維新後、国中が西洋文化信仰に傾くなか、鋭い審美眼で「日本の美」に注目し、浮世絵や仏像などの美術的価値を世界に向けて発信した岡倉天心。 先ごろ「いばらきデザインセレクション2013」を受賞した映画『天心』プロジェクトでは、“クールジャパン”の先駆者といえる天心の精神に則り、世界的書道家とグラフィックデザイナーによる映画公開記念ポスターを制作。安倍晋三首相と共同で「美しい国、日本」のスローガンを揮毫した書道家の川又南岳(かわまた・なんがく)氏と、世界20カ国以上で活躍、フランス・ルーブル装飾美術館に作品が永久保存される著名なグラフィックデザイナー、藤代範雄(ふじしろ・のりお)氏のコラボレーションを実現させた。
アンディ・ウォーホルの技法として有名なシルクスクリーン技法を用いたポスターは、金色、銀色をベースとした2バーションあり、鮮やかな旭日旗を思わせる模様の上に、岡倉天心役の竹中直人、横山大観役の中村獅童、菱田春草役の平山浩行ら、日本画壇の巨匠たちが居並ぶ大胆なデザイン。和の心とモダンデザインを融合させた革新的な映画ポスターに、キャストからも感激の声が上がった。このポスターは、東京・シネマート新宿にて限定100枚を販売する。
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執筆者
Yasuhiro Togawa