映画史上最も有名な“実現しなかった映画”『ホドロフスキーのDUNE』にまつわるドキュメンタリー、東京国際映画祭にて上映&日本公開決定!!!

『エル・トポ』(69)『ホーリー・マウンテン』(73)『サンタ・サングレ/聖なる血』(89)で世界中に熱狂的なファンを持つ映画作家アレハンドロ・ホドロフスキー。 現在開催中の東京国際映画祭にて上映される 、今年84歳となるホドロフスキー監督が1974年に企画した幻のSF大作『DUNE』についてのドキュメンタリーの日本公開が決定致しました。来夏にはホドロフスキー監督の23年ぶりとなる最新作『リアリティのダンス』も日本公開が決定しており、来年度は「ホドロフスキー・イヤー」となること間違いなし!です。
☆スター・ウォーズ、エイリアン、マトリックス、プロメテウスの元ネタ!?映画史上最も有名な「実現しなかった映画」!!
☆メビウス、ギーガー、ダン・オバノン、サルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、ピンク・フロイド・・・予定されたスタッフ、キャストの豪華さは驚異的!!
☆ジョン・レノンが虜になり、配給権を45万ドルで買い取ったという逸話も!84歳、23年ぶりの新作を完成させたばかりのアレハンドロ・ホドロフスキーの熱いメッセージ!
『ホドロフスキーのDUNE』
第66回カンヌ国際映画祭の監督週間で、二つの作品がワールド・プレミア上映された。ひとつは、『エル・トポ』(69)『ホーリー・マウンテン』(73)『サンタ・サングレ/聖なる血』(89)で世界中に熱狂的なファンを持つ映画作家アレハンドロ・ホドロフスキー(84歳)23年ぶりの新作『リアリティのダンス』。もうひとつは、彼の未完のSF大作の製作過程を追ったドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』である。映画祭での上映時には、アレハンドロ・ホドロフスキー監督と、本作に出演し、彼の大ファンであることを公言している『ドライブ』のニコラス・ウィンディング・レフンが登場。会場は熱狂の渦に包まれた。
『ホドロフスキーのDUNE』は、スタッフにバンド・デシネのカリスマ作家メビウス、SF画家のクリス・フォス、『エイリアン』『トータル・リコール』のダン・オバノン、H・R・ギーガー、キャストにサルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、音楽にピンク・フロイド等、驚異的な豪華メンバーを配するも、撮影を前にして頓挫した。 84年にデヴィッド・リンチによって『デューン/砂の惑星』が制作され、ホドロフスキーの『DUNE』は幻の作品となってしまったが、後に、ダン・オバノンは、ここで集めたスタッフを再集結させ、『エイリアン』(リドリー・スコット監督)を企画するなど、その後の映画界に多大な影響を与えた。本作は、ホドロフスキー、プロデューサーのミシェル・セドゥ、ギーガー、レフン監督等のインタビューと、膨大なデザイン画や絵コンテなどの資料で綴る、映画史上最も有名な“実現しなかった映画”ホドロフスキー版『DUNE』についての、驚愕、爆笑、感涙のドキュメンタリーである。
☆ホドロフスキー84歳、23年ぶりの新作『リアリティのダンス』2014年日本公開!!!(配給:アップリンク)
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執筆者
Yasuhiro Togawa