本格タンゴ映画『タンゴ・リブレ 君を想う』いよいよ9/28より公開!!
本作は、平凡で単調な暮らしをしていた中年男性が、趣味で通っていたタンゴ教室で出会った自由奔放な女性に惹かれ、これまでの人生の見方や世界が一変していく様を、時に激しく、時に繊細なタッチで綴る愛のドラマであるとともに、振替なしで役者自らが踊る本格的なタンゴシーンも堪能出来る作品に仕上っています。
映画関係者からは、“刑務所の中の「Shall we dance?シャル・ウイ・ダンス?」”とも評される本作。これまでも『くちづけはタンゴの後で』(96)、『タンゴ・レッスン』(97)、『愛されるために、ここにいる』(05)、『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』(07)など、タンゴを描いた数々の名作が観客を魅了してきました。
現在、少子高齢化が急速に進み、アルゼンチン・タンゴが認知症の患者にとって、体と脳を動かすことや気分をよくするなどの効用があるということで、海外ではすでに高い評価を得ている「タンゴ・セラピー」。ワシントン大学メディカルスクールの研究では、パーキンソン病の患者がタンゴを習うことで、体のバランスを取りにくくなる症状が改善されたことが分かった。英国ではタンゴの複雑なステップが、アルツハイマー型認知症患者の記憶力向上に使われている。またイタリアでは、体を密着させ後ろに移動する動きにパートナーへの信頼が必要になるとして、夫婦間のカウンセリングに用いられています。
日本でも、月島にある「相生の里(あいおいのさと)」など「タンゴセラピー」を取り入れる施設が増えており、タンゴへの注目が集まっています。また、介護というだけでなくアンチエイジングにつながるということで、若い女性がタンゴを習う人が増えてきているといます。“美魔女”の川島真紀さんは、アルゼンチン・タンゴが趣味で、タンゴを使ったダイエット法などを編み出し話題となっております。「タンゴ」というと、敷居が高いものと思われがちだが、クラシックバレエなどとは違い、教室に習いに行くだけでなく、友達同士や地域のサークルで公民館などを借りて気軽に楽しんでいる人の方が多いそうです。本格的なタンゴシーンが堪能出来る本作を観て、涼しくなってきたこの秋にタンゴを体験してみるのはどうだろうか?『タンゴ・リブレ 君を想う』は9月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。
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執筆者
Yasuhiro Togawa