95年に収録、故・スティーブ・ジョブズ氏のインタビュー映像。
紛失したマスタテープが発見され、編集・修復・HDマスター化!
スティーブ・ジョブズは、何を語りたかったのか。

 1995年夏、PCの誕生に関してのドキュメンタリーTVシリーズ” The Triumph of the Nerds: The Rise of Accidental Empires “の制作中、番組スタッフはマスコミ嫌い、インタビュー嫌いで知られるスティーブ·ジョブズとの貴重なインタビュー取材を実現させたものの、番組内ではそのインタビューのほんの一部のみを使用、残りのフッテージを収録した1インチテープマスターに関しては消失してしまっていた。

 2011年のジョブズ死後、監督のガレージからそのインタビュー映像が収録されたVHSテープが偶然発見され、そのVHSテープを修復、HDマスター化し、この奇跡的ともいえるスティーブ・ジョブズの単独インタビュー映像が18年ぶりに甦った。その後、本国アメリカでも2011年11月から19都市で限定公開され、チケット完売が続出、アップルファン、ジョブズファンが殺到した貴重な映像が遂に日本でも公開される。

 インタビュー収録は95年、85年にアップルを追い出される形で退社したジョブズが新会社”NeXT”のCEOとしてインタビューを受けている。ジョブズ自身の口から語られる、自らの生い立ち、アップルコンピューターの制作、アップル社について、コンピューターの未来とカルチャーについて。機知に富んだ率直な言葉。全てにおいてパイオニアであったジョブズの視線の先にはどんな地平が見えていたのか。事実このインタビューの翌年末にジョブズはアップルに復帰、その2年後に初代iMacが、そして更にその3年後に初代iPodが発売された。

 これは決して95年にジョブズによって語られた“未来”だけではない、彼が描いていた“未来”であり、彼が実現した“未来”であり、残された我々がこれから成すべき“未来”である。

予告編::http://youtu.be/452gV6KPLPc

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執筆者

Yasuhiro Togawa