さまざまなフィールドで活躍するゲスト館長が選ぶ、“人生の1本”を上映する「原宿シネマ」と『男はつらいよ』の特別コラボ上映企画の第二弾が絶賛開催中です!
去年開催され、大好評だった本企画は【原宿シネマで、寅さんに出会おう!】をコンセプトに寅さんに馴染みがなかった人、DVDでは観たことがあったけどたくさんの人とスクリーンで観たことなかった人など、若い世代に向けた新たな企画。
『男はつらいよ』に深い想いを抱くゲスト館長の話を聞きながら、映画離れが叫ばれる若い世代の観客が、その想いと体験を共有します。

3か月連続の第2回目ゲストは森本千絵さんに決定。

原宿シネマ×男はつらいよ 3か月連続上映《第二弾》

■日程:2013年6月29日(土)
■時間:15:30開場/16:00開演
■場所:VACANT(住所:渋谷区神宮前3-20-13)
■館長:森本千絵(アートディレクター)
■上映作品:『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』(第18作)
■イベント内容:本編上映、森本千絵館長によるトークショー
■原宿シネマ公式HP http://www.harajukucinema.com/

【作品概要】
第18作『男はつらいよ 寅次郎』本編103分 日本/1976年/カラー

【チケット情報】
入場料金:
一 般 \1800
学 生 \1500 ※学生料金の方は、受付にて学生証をご提示下さい。
原宿割 \1500 ※原宿在住/勤務されている事が分かるものをご持参下さい。

原宿シネマ公式サイト:http://www.harajukucinema.com/
twitter:@harajuku_cinema
facebook:http://www.facebook.com/harajukucinema

ゲスト館長:森本千絵

goen°主宰、コミュニケーションディレクター、絵人、旅人1976年、青森県三沢市生まれ。祖父の仕事場のあった三沢基地付近で幼少期を過ごす。
祖父の仕事場(仕立屋)で、布とはさみを使いコラージュ作りをはじめる。
1999年武蔵野美術大学卒業後、博報堂入社。2007年独立、goen°設立。
最近では、「組曲」などの企業広告や、動物園のディレクション、保育園の内装、CanonカメラEOS Mのコンセプト&カラーデザインを手掛けるなど多方面で活躍。

http://www.goen-goen.co.jp

【館長コメント】

旅というものはな、行き先を決めてから出かけるもんじゃねえんだよ。
寅さんを小さな頃から家族で観るのが恒例だった。年に2回。私の人生で会うことはないけどもはや親戚である。寅さんのふいに言う言葉がわたしの中に漂い、そして美しい日本を愛しく思う。30歳を過ぎてもう一度全部見直していて、いまだに嫌なことがあった時など、寅さんをみて心を旅する。このせちがらい世の中に今日も出かけるとするか。そんな言葉と共に毎日がはじまり。
そんなわたしは会社でタコ社長みたいに社長として働いているが、絵を描いてはしょっちゅう旅にでる。散歩のはずが、うっかり遠出して、出逢いがあるもんだから、なかなか帰ってこれなくなる。そしてお金がつきたり、迎えがきたり、怒られて東京に戻る。そしてみんなに旅先での物語を語る。そして、出逢った人から手紙をもらう。そして、また旅にでる。日々の旅の中では恋も多くする。
そして想像力がそれを邪魔して、たいがい失恋する。それでも人間が大好きだ。
そんなことを繰り返していたら、寅さんを人ごとに思えなくなってきた。まさに「女はつらいよ」なのだ。お金がなくたっていい。寅さんには愛がある。
わたしにも愛だけはある。旅とは、帰る場所があるから続くものだと思う。
つまり愛する家族、待っててくれる人がいるから旅にでれる。寅さんがある時、若者に「おじさん、人間はなんで生きてるの?」と聞かれた時に「あぁ生まれてきて良かったな、って思うことが何べんかあるじゃない。
そのために人間生きてんじゃねえのか」と言っていた。わたしはその言葉と共にここまでやってきたと思っている。さて今回わたしは上映する作品を迷いに迷った。
あえて、今回わたしの生まれた年でもある1976年12月25日公開の第18作目にした。
これは寅さんでは邪道だと賛否両論ある最も哀しい別れをする京まちこさんがマドンナの「寅次郎純情詩」だ。もっとも寅さんが近いところに心を旅させた作品だと思う。この作品で描かれる妹のさくらが素晴らしい。わたしは、あえて寅さんの喜劇の部分だけではなく彼を囲む家族の暖かさをみんなで分かち合いたいと思いこれを推薦する。

執筆者

Yasuhiro Togawa