伝説のエンターテインメント大作『Shall weダンス?』の周防正行監督が帰ってきた!!!
シティボーイから一転、修行僧となる青年の姿をコミカルに描いた『ファンシイダンス』(1989)、弱小相撲部員たちの奮闘を描いたスポ根コメディ『シコふんじゃった。』(1992)、社交ダンスブームを巻き起こし、日本アカデミー賞全部門を制覇、ハリウッドでもリメイクされた『Shall we ダンス?』(1996)と、誰もが楽しめる作品から、痴漢冤罪事件をテーマに日本の刑事裁判に一石を投じ、主要映画賞30冠を達成した『それでもボクはやってない』(2007)、終末医療の問題と男女の究極の愛を描いた『終の信託』(2012)といった社会派作品まで、その卓越した観察眼と徹底した取材で数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督。
この度、『Shall we ダンス?』から17年、日本中が待ち望んだ周防監督によるエンターテインメント超大作『舞妓はレディ』の製作が決定しました!京都・花街(かがい)を舞台に≪鹿児島生まれ、津軽育ち≫の少女が、美しい舞妓を目指して成長していく姿を描きます。

『Shall weダンス?』以来17年ぶりとなる、日本中が待ち望んだエンターテインメント超大作。
その名も『舞妓はレディ』!!!
本作の企画が立ち上がったのは20年前−。当時、周防監督は『ファンシイダンス』、『シコふんじゃった。』に続くエンターテインメント作品第三弾を作るべく“舞妓”に注目し祇園を中心に取材を進めていましたが、監督のイメージにピタリとはまる女優が見つからず、そのうちに”社交ダンス”の世界を描くもうひとつの企画が立ち上がり、あの『Shall we ダンス?』の制作となりました。

主人公・春子役に大抜擢されたのは、上白石萌音(かみしらいし・もね)。
周防監督をして、「21世紀のオードリー・ヘップバーン」と言わしめた、鹿児島生まれの15歳。
本作の主人公は、厳しい姐さんやお母さん、毎日繰り返される稽古稽古の日々に、めげそうになりながらも、美しい舞妓を目指して一生懸命頑張る少女・春子。長らく周防監督のイメージする女優が見つかりませんでしたが、時を経て、新たな才能が見出されました。この映画は、彼女の登場を待っていたと言っても過言ではありません。
2012年4月。『終の信託』の仕上げが終わった頃から本格的に主演女優の選考がスタート。周防監督17年ぶりのエンターテインメント大作とあって、主演の選考にはあらゆる方向から検証されました。舞妓を演じる上では、歌や踊り、芝居はもちろんですが、何よりもダイアモンドの原石の様な、未発達の煌めきを持っていることが重要でした。そんな原石を発掘するため、主演の選考には半年以上の時間がかけられました。
4月。歌、ダンス、演技の素養を兼ね備えた将来有望な少女たち800名の応募者から、書類選考により140名を選出。5月から7月にかけて行われた第1次オーディションでは、監督自ら140名の少女たちを直接面談し、質疑応答と特技披露によって40名の候補に絞られました。第2次オーディション(7月から8月)では、事前に課題曲が与えられ、ダンス指導者の下でのダンスレッスンも経て、歌、ダンス、芝居の実技選考が行われ、8名に絞られました。最終選考に残った8名の少女たちには、さらに新たな課題曲、課題ダンスが与えられ、1ヶ月をかけて、ヴォイストレーニング、ダンスレッスンを行うと同時に、舞妓の扮装テストや、実際に35mmフィルムでの撮影も行われました。9月、第3次オーディションで、歌、ダンス、芝居の実技選考を経て、第4次オーディションに進んだのは、鹿児島生まれの15歳・上白石萌音(かみしらいし もね)、1名。その後、最終選考としてカメラテストを行い、周防監督の「今すぐ本番が撮れる!」という一言で本作の主人公・春子役に、彼女が決定したのです。20年かけてようやく彼女に巡り合った周防監督は、最終選考での上白石を見て、「オードリー・ヘップバーンを見つけた」とスタッフに話したといいます。
今作への意気込みについて、上白石は「初めての主演で不安もありますが、素敵な舞妓姿を見せられるように頑張ります」と語っており、周防監督も「お客さんが映画館で彼女を観た時、“1人のスターが誕生した”と思ってもらえるような映画にしたい」と上白石への期待を寄せています。

本作は5月中旬にクランクイン。京都の花街を再現した特大オープンセット、京都ロケ、都内近郊ロケ、スタジオでの撮影を行い、2014年1月に完成予定。同年の公開を予定しています。

(周防正行監督 コメント)
『ファンシイダンス』『シコふんじゃった。』と同様、和の伝統や日本の文化に現代の女の子がどう反応するかという話です。20年前、内容も決まってない中、タイトルだけ決めました。(『マイ・フェア・レディ』の)語呂合わせです。
『Shall we ダンス?』は中年のおじさんの冒険の話でしたが、今度は少女の冒険の物語。自分と違う世界に足を踏み入れて、そこでいろいろな経験をつんでいきます。僕のこれまでの集大成で、笑いあり、涙あり、音楽的要素もありと、エンターテインメントというものにどっぷり浸かって作ってみようと思っています。京都には日本の文化を育んできたルーツがあり、京都を描くことが日本人を描くことになると思います。
みんなが知らない新人の女の子がピカピカに光っていくところを見せたくて、「どんな娘が主役になるか」がテーマでした。彼女は、すれてないという点と、踊ったり歌ったり演技をするその瞬間に表情が変わる、そういう所が決め手でした。普通の女の子が映画の中でどんどん魅力的になっていく、そんな変化を彼女なら見せられると思いました。お客さんが映画館で彼女を観た時「1人のスターが誕生した」と思ってもらえるような映画にしたいと思っています。

(主人公・春子役 上白石萌音 コメント)
決まってから3、4ヶ月はドッキリかと思っていましたが、最近やっと実感がわいてきました。一生懸命頑張ろうと思います。
歌やダンスのレッスンをしていますが、ワクワクしながらやっています。京都弁の練習もしていますが、とても難しいです。京都弁と花街の言葉も違いますが、花街の言葉はふんわりして和んでとても日本っぽいと思い、好きになりました。映画が終わっても使いこなしたいと思います。
初めての主演で不安もありますが、素敵な舞妓姿を見せられるように、最後まで全力で頑張ります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa