第62回ロカルノ国際映画祭/小林政広監督作品「ワカラナイ」コンペ部門ノミネート決定!
インターナショナルコンペティション部門
ノミネート決定!
2009年の日本から世界的鬼才・小林政広監督が贈る切なすぎるファンタジー
お世話になっております。本日小林政広監督作品「ワカラナイ」が第62回ロカルノ国際映画祭インターナショナルコンペティション部門にノミネートが決定致しました。小林監督は第60回同映画祭で「愛の予感」が金豹賞(グランプリ)含め4賞同時受賞、日本人監督としては37年ぶりの受賞という快挙を成し遂げており、2度目のグランプリ受賞に期待がかかる。ロカルノ国際映画祭は8月5日〜15日まで開催。
<ロカルノ映画祭>
カンヌ、ベルリン、ベネチアに次いで次いで権威ある国際映画祭。スイス南部で毎年開催され芸術性の高い作品を意欲的に取り上げることで有名。過去のグランプリ作には、ジム・ジャームッシュ監督の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や、スタンリー・キューブリック監督の「非情の罠」などがある。これまで日本映画では、市川崑監督の「野火」や実相寺昭雄監督の「無常」、そして小林監督の「愛の予感」が日本人監督として37年ぶりに受賞している。
<監督の言葉>
私は、毎回映画を作る時、デビュー作を作るような気持ちになります。この映画「ワカラナイ」も同様です。初めてのキャラクターたち、初めてのストーリーを前にして、心躍る気持ちと、不安が、交互に現れてくるのです。
ティーンエイジの映画を作るのは、初めてのことで、そのことも私の心を動揺させました。少年の目線で、今の日本が浮かび上がってくるような映画を作りたかったのです。
その試みは、半ば成功しているように思います。
映画のエンディングに、皆さんが、どんな感想を抱くのか、とても興味があります。
しかしながら「Quatre Cent Coups」(邦題:大人は判ってくれない)の主人公アントワーヌ・ドワネルがそうであるように、この映画の主人公・亮のあらかじめ失われた人生との闘いは、今、始まったばかりだということです。
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執筆者
Yasuhiro Togawa