★第383回現代中国映画上映会★《聶耳》(ニエ・アル)
★第383回現代中国映画上映会★
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●上映作品:《聶耳》(ニエ・アル)
1959年海燕映画制作所制作 35mmカラー・スタンダード
日本語字幕スーパー 119分 原題:聶耳(Nie Er)
監督:鄭君里(ヂェン・チュインリー)
撮影:黄紹芬(ホァン・シャオフェン)、羅従周(ルォ・ツォンヂョウ)
脚本:于伶(ユィ・リン)、孟波(モン・ボー)、鄭君里
主演:趙丹(ヂャオ・ダン)、張瑞芳(ヂャン・ルイファン)
deng4楠(ドン・ナン)、趙抒音(ヂャオ・シューイン)
王bei4(ワン・ベイ)、江俊(ヂャン・ヂュィン)
黄宗英(ホァン・ゾンイン)、夏天(シァ・ティエン)
仲星火(ヂョン・シンフォ)
●上映日時:7月 17日(土) 午後6:55〜(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
(文京区役所がある文京シビックセンター2F)
東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結
地図: http://www.parkcity.ne.jp/~gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員)、1500円(非会員)
(入会金:500円—同時入会可、有効期間1年)
年間フリーパス(7000円)もあります。
100円割引券がHPにありますのでご利用下さい。
中華人民共和国国歌『義勇軍行進曲』は世界的なスポーツ大会の表彰式でもよく聞かれるようになり、すっかりおなじみになった曲である。田漢が作ったその歌詞に曲をつけたのが聶耳(ニエ・アル)(1912〜1935)である。1930年代、日本の侵略により存亡の危機に陥った中華民族を救うため、聶耳は渾身の力を込めて《義勇軍行進曲》を作曲した。この曲は東洋の映画の都と言われた上海で1935年につくられた映画《風雲児女》の主題曲として使われ、抗日に立ち上がる中国の人々を大いに勇気づけた。1949年、新中国誕生に際して暫定国歌に採用された『義勇軍行進曲』は、1978年に正式な国歌になり、今も国家行事に際して高らかに演奏されている。
雲南省昆明に生まれ、苦労して作曲活動を続けた聶耳は、共産党の影響を強く受けた多くの先鋭的な映画の音楽を担当していたばかりか、俳優としても映画に出演していた。プロパガンダの中心的役割を果たす彼に国民党の追求の手が延びたため、逃亡を兼ねてソ連に留学することになった。中国を離れる直前、『義勇軍行進曲』は完成した。
留学の途中、日本に立ち寄った彼は、1935年7月17日、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸で遊泳中に溺死した。今、鵠沼海岸には彼を記念する碑が建立され、その出身地である昆明市と藤沢市は1981年以来友好都市の関係にある。毎年7月には、彼を忍ぶ行事が鵠沼海岸の碑の前で行なわれている。
この映画は、中華人民共和国成立10周年記念作品として1959年に作られたものであり、聶耳が音楽活動に入るときから中国を離れるまでを描いている。聶耳と同世代にあたる俳優の趙丹は聶耳に強く傾倒し、役年齢の差にもかかわらず全精力をつぎ込んで聶耳を演じた。映画の中では、聶耳作曲の『鉄蹄下的歌女』『前進歌』『畢業歌』『塞外村女』『大路歌』などの歌と共に『義勇軍行進曲』も歌われている。
上映日は奇しくも聶耳の命日に当たります。フィルム事情のため再上映は絶望的です。この機会にご覧下さい。
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★★★今後の上映予定★★★
7月17日(土) 18:55〜 《聶耳》(監督:鄭君里、主演:趙丹)
8月 7日(土) 10:10〜 《五人の娘》(監督:王家乙、主演:楊麗坤)
12:40〜 《T.R.Y.トライ》(主演:織田裕二、邵兵)
14:40〜 《最後の恋、初めての恋)(主演:渡部篤郎)
17:00〜 《T.R.Y.トライ》(主演:織田裕二、邵兵)
19:00〜 《最後の恋、初めての恋)(主演:徐静蕾、童潔)
9月 4日(土) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)
9月18日(土) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)
10月 9日(土) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)
10月30日(土) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)
11月13日(土) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)
12月18日(土) 18:55〜 上映作品未定(1作品上映)
1月29日(土) 10:00〜 上映作品未定(2〜3作品上映)
上映会場はすべて文京シビックホール(小ホール)になります。
文京シビックホール(文京シビックセンター)の地図は次のアドレスをご覧下さい。
http://www.parkcity.ne.jp/~gentyuei/civic.htm