<サミラ・マフマルバフ監督『午後の五時』公開記念>
アフガニスタンの女性・イスラムの女性を見つめて。イベントを開催します。 
“大統領になって戦争をなくしたい”という一人のアフガン女性の夢と悲しみを描いた『午後の五時』。22歳のイランの女性監督と22歳の映画を知らなかったアフガン女性との一期一会の出会いから生まれた傑作です。

■在日アフガニスタン・イラン・イラクの女性によるトークショー
7/10(土)銀座テアトルシネマにて『午後の五時』18:50の回上映終了後
アフガニスタン近隣3国のご出身者を招きます。この3国、とくに女性たちのトークショーは、おそらく初めての試みです。日本在住のアフガニスタン、イラクの女性は、きわめて少なく大変貴重な機会となります。

<在日アフガニスタン女性> 江藤セデカさん
(特定非営利活動法人 イーグル・アフガン復興協会 理事長/(株)ハリーロード代表取締役)
1958年、アフガニスタン・カブールに生まれる。国立カブール大学卒業後、アフガニスタン貿易省に入省。83年、日本人男性と結婚し来日、その後日本国籍取得。91年より、ペルシア絨毯の輸入販売、インド・パキスタン・アフガニスタンの工芸品などの卸・小売業を行う(株)ハリーロードの代表取締役に。20年以上にわたって、アフガン難民に対して支援を行い、2002年にはアフガニスタン・カブールにおいて国際NGO「イーグル社会復帰協会」設立。2003年、東京においてNPO「イーグル・アフガン復興協会」設立。現在、カブールに、アフガン女性のための職業訓練校の建設を準備中。2001年に久々にアフガニスタンを訪れて以来、アフガンの支援活動のために何度か訪問。最近では、今年の5月に訪れたばかり。

<在日イラク女性> アビール・アル・サマライさん(日本名:川上かおり)
1966年、イラク人の父と日本人の母の間に、バグダッドで生まれる。父はイラク初の国費留学生として九州大学医学部で学んだ後、再度来日し東京大学医学部博士課程終了後、バグダッド大学医学部教授として教鞭をとっていた。父が東京大学に在学していた3歳から9歳までの幼少期を東京で暮らす。バグダッドのテクノロジー大学コンピューターサイエンス科を1988年に卒業(二期生)。大手外資系コンピューター企業のバグダッド支店に就職。湾岸戦争終結後の91年暮れに里帰りした母と共に来日。来日後、バグダッド支店より日本支社に異動。以後、IT関係の仕事を続けながら現在に至っている。日本人男性と結婚、一児の母。今回のイラク戦争を機に、イラクの復興事業・人道支援・アラビア語専門家などを対象にボランティアで「イラク方言講座」を催す等文化交流にも活躍している。母親を含める家族は現在もバグダッドに暮らす。

<在日イラン女性>ショーレ・ゴルパリアンさん(通訳・翻訳家・映画コーディネーター)
イラン西部ハマダン生まれ。1979年に来日。1991年からフリーの通訳・翻訳家として活躍。英語から訳すことで言葉に込められた本当の気持ちが失われてしまうと、自ら配給会社に出向きペルシャ語からの翻訳を引き受けて以来ほぼすべての日本公開イラン映画の字幕翻訳に携わっていて、『午後の五時』『ハナのアフガンノート』でも字幕監修を務めている。また、監督たちの信頼もとても篤く、マフマルバフ一家との親交も深い。日本にとって「イラン映画の母」的存在。

■女性ジャーナリストが見たアフガニスタン トークショー
7/17(土)銀座テアトルシネマにて『午後の五時』18:50の回上映終了後
タリバン時代からアフガニスタンに赴き取材を重ねている山本美香さん(ビデオジャーナリスト:ジャパンプレス)を招きます。山本さんは、現在、イラクにて取材中。

<山本美香さん> 1967年生まれ、山梨県出身。90年CS放送局朝日ニュースターに入社、報道局の記者・ディレクターとして活躍。95年退社後、96年から独立系通信社『ジャパンプレス』に所属。2003年10月から日本テレビ夜のニュース番組『きょうの出来事』でフィールドキャスターとして活動。世界の紛争地で生きる女性たちを取材し、テレビ、新聞雑誌で発表している。タリバン支配下のアフガニスタンを幾度となく訪れ、抑圧された女性たちの暮らしをリポートした。2003年3月、イラク戦争開始直前にバグダッド入りし、空爆下の現地から連日中継。HP上でバグダッド通信を発信。新聞雑誌などでも現地の様子を伝えつづけた。最近では「紛争地の女性と子供」をテーマに講演活動も行なっている。2001年アフガニスタン報道で日本テレビ社長賞受賞、2002年第26回野口賞受賞、2003年イラク戦争報道で日本テレビ社長賞受賞、2003年度ボーン・上田記念国際記者賞特別賞受賞。共著『隠されしアジア』(風媒社)。最新刊に『山本美香 中継されなかったバグダッド』(小学館)。

劇場にてブルカを展示。実際にかぶって体験してください。
『午後の五時』公開期間中 銀座テアトルシネマロビーにて
アフガニスタン女性抑圧の象徴として話題なったブルカ(頭から被う着衣)ですが、実際のブルカを知る人は多くありません。それがどんなものなのか、ぜひ実際に被ってみてください。

メドゥサン・デュ・モンド(世界の医療団)×サミラ・マフマルバフ写真展
-アフガニスタンの女性のヴェールを上げる?
開催中〜7月4日(日)まで 新宿三井ビル ロビー階(2階北)にて入場無料
セバスチャン・サルガドはじめ高名な報道カメラマンがアフガニスタン女性を撮った写真に布を被せて展示する話題の企画展に『午後の五時』監督サミラによる写真も参加します。ベールをあげて写真をご覧ください。
アフガン・ブックフェア開催中〜 ブックファースト銀座コア店にて

『午後の五時』7/3(土)より銀座テアトルシネマにてロードショー
午後の五時台に当日券をお買い上げの方(先着50名様)は当日1000円(税込)に割引き(水曜除く)!
*サミラの妹、ハナ・マフマルバフ監督が13歳で撮ったアフガニスタン・ドキュメンタリー*

※同劇場にて『ハナのアフガンノート』?7/16(金)モーニングショー!7/4(日)よりレイトショー!
ハナ監督と同じ1988年生まれのお客様にクレールフォンテーヌノート(限定)をプレゼント!(証明書要)

配給:東京テアトル