「ハリーとトント」など、猫が出てくる映画が実はこんなにあったの?!と驚かせてくれるのがこの本なのです。著者の千葉豹一郎さんは法律が専門ながら故淀川長治氏の「映画友の会」の会員でもあり、この本に掲載されている作品はすべて見直して執筆されたとも事で、映画の資料としても価値があるものになっています。また、千葉氏は月刊「猫の手帳」等にも連載を持つ愛猫家でもあり、猫についてのエピソードやイラストも満載、猫好きな人も満足してくれるでしょう。出演した猫の種類や名前までリストアップされているのですから大変なもの。映画ファンも猫好きも読んで楽しい本なのです。

「スクリーンを横切った猫」ワイズ出版刊
著者:千葉豹一郎 価格:2500円