『エノケンのとび助冒険旅行』
『エノケンのとび助冒険旅行』
1994年/81min/新東宝/スタンダード/モノクロ
<INTRODUCTION>
人形使いのエノケンが少女と共に旅をし、毒ぐもや人喰い鬼に遭遇していく冒険
譚。全てを書き割りにした、風変わりな背景の中で展開する本作には、寓話的な温
かさと同時に、後の“怪談・恐怖映画”で縦横に発揮される、撮ることへの方法意
識が溢れている。
<STORY>
昔々、戦いで荒れた京の町。人形使いのとび助(榎本健一)が子供たちに人形芝
居を見せていると、とび助の後を、お福(ダイゴ幸江)という戦でお母さんと分か
れ分かれになってしまった少女がついて来た。お母さんが生まれた日本一高い山に
行けば、お福はお母さんに合える。そこに生えている黄金の実を食べればとび助の
悪い頭も直ると、二人は日本一の山を目指して旅を始める。
がっかり沼で泥だらけになったり、道を曲げる大男や、くるしみ峠の熊に出会っ
たり、毒ぐもの檻で水責めにあったり、人喰い鬼に追われたりしながら、二人はよ
うやく日本一の高い山、富士山のすそに辿り着き、お福はお母さんに会うことが出
来た。
※16mm版での上映
<STAFF>
脚本:山本嘉次郎
撮影:河崎喜久三
音楽:早坂文雄
<CAST>
榎本健一
ダイゴ幸