2019年2月22日(金)よりBunkamuraル・シネマ他 全国順次公開するメラニー・ティエリー、ブノワ・マジメル主演の映画『あなたはまだ帰ってこない』のポスタービジュアルが完成いたしました。
  本作は、第二次世界大戦下のナチス占領下のパリで、レジスタンス活動が原因で逮捕された夫の帰還を待ち続ける作家マルグリット・デュラス(メラニー・ティエリ―)の複雑に絡み合った心の葛藤と苦悩、また彼女を支える夫の仲間・ディオニスや彼女との逢瀬を求め続けるゲシュタポの手先・ラビエ(ブノワ・マジメル)との関係を描く、激動の愛の物語です。
 今回のポスタービジュアルは、行方の分からない夫の情報を探るためゲシュタポのオフィスで待ち続けるデュラスと、現実か幻想なのかと思わせるような喜びと苦悩が満ちた表情で男をしっかりと抱きしめるデュラスの姿に、「わたしは待つ。それがわたしの愛の姿――」のキャッチコピーが添えられ、戦時下の過酷な状況下でデュラスが苦しむ愛の不在と痛みを感じさせつつ、それでも愛する覚悟が感じられる仕上がりとなっています。
  主人公のマルグリット・デュラスを演じたメラニー・ティエリーは、「マルグリットの感情を表すよりも、内面でどう生きるか、どのように思考が変化していくのかを描く映画。第二次世界大戦時を舞台にした話ではありますが、現代に通じるものがあります。」と語っており、過酷な戦時下で生きながら、愛する人を待つ女性の葛藤を表現する彼女の演技に、心が締め付けられるでしょう。

【ストーリー】 1944年、ナチス占領下のフランス。若く優秀な作家マルグリット(メラニー・ティエリー)は、夫のロベール・アンテルム(エマニュエル・ブルデュー)とともにレジスタンス運動のメンバーとして活動していた。ある日、夫がゲシュタポに逮捕される。マルグリットは夫を取り戻すためにゲシュタポの手先のラビエ(ブノワ・マジメル)の力を借り、恐ろしい危険に身を投じることを決意する。愛する夫の長く耐えがたい不在はパリの解放後も続き、心も体もぼろぼろになりながら夫の帰りを待つマルグリットだったが…。 フランスの小説家マルグリット・デュラスの若き日の、愛と苦悩を綴った原作を基に描く壮大な愛の物語――。

監督・脚本: エマニュエル・フィンケル
出演: メラニー・ティエリー『ザ・ダンサー』『海の上のピアニスト』、ブノワ・マジメル『ピアニスト』、バンジャマン・ビオレ『パーソナル・ショッパー』
グレゴワール・ルプランス=ランゲ『キリマンジャロの雪』、エマニュエル・ブルデュー
原作:マルグリット・デュラス「苦悩」 原題:La Douleur  2017年/フランス・ベルギー・スイス/フランス語/126分/ビスタ  配給:ハーク
公式ホームページ: hark3.com/anatawamada/