『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』完成&劇場公開決定
2016 年に結成 30 周年を迎え、日本武道館公演を成功させた日本を代表するロックバンド THE COLLECTORSが初のドキュメンタリー映画を完成させました。彼らの原点であり東京モッズシーンの聖地であるライブハウス<新宿 JAM>の閉店直前、2017 年 12 月 24 日に行った奇跡のワンマンライブへと向かう姿とその過程で関係者によって語られる 1980 年代から現在へと続く東京モッズカルチャーとは何かを音楽ファン注目の川口潤監督が追った新作ドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿 JAM~』が完成し 11 月23 日(金・祝)より新宿ピカデリー他にて劇場公開される事が決定しました。
2017 年 12 月 31 日<新宿 JAM>閉店。
東京の新宿。とは言え中心地からはかなり外れた歌舞伎町よりも外側、2000 年に開通した都営地下鉄大江戸線で新設された「東新宿」という駅が最寄りになったお世辞にも奇麗とは言えないライブハウスが明治通り沿いにあった。それが 1980 年 10 月から始まった 37 年の歴史に 2017 年大晦日をもって幕を下ろした<新宿 JAM>だ。建物の老朽化を理由に昨年 7 月 18 日に発表された閉店のニュースは音楽業界を駆け巡り、ベテランミュージシャンからアンダーグラウンドで活動を続ける若手バンドにまで衝撃と一時代の終焉という寂しさを与える事となった。<新宿 JAM>は開店当初、“STUDIO JAM”という名前で営業をしており 1980 年代から活動しているミュージシャンには“ジャムスタ”の愛称で親しまれていた。文字通りレコーディングも可能なスタジオとして数々の名盤を産み落としたのと同時に日本のロック黎明期にハードコアパンク、ガレージパンク、モッズ…。あらゆるジャンルの企画ライブ、シリーズ GIG が行われ、東京のアンダーグラウンド音楽シーンを形成する礎を築いた場所でもあった。また、一方で活動し始めたばかりのバンドにとってもそれほど敷居が高いライブハウスではなく、人生初めてのライブを新宿 JAM で経験したというミュージシャンも数多く存在する。それゆえにそこから巣立ちメジャーシーンへと駆け上がった者達にとっては過去の通過点としての場所となり、その後の接点が失われるライブハウスでもあった。
結成 30 年日本武道館を経て辿り着いた THE COLLECTORS 奇跡の<新宿 JAM>ラストライブ。
2016 年に結成 30 周年を迎えた日本を代表するロックバンド THE COLLECTORS も<新宿 JAM>を通過したバンドの 1 つである。武道館ワンマンライブを大成功に終わらせた直後、彼らに飛び込んできた閉店のニュースは THE COLLECTORS の時計の針を 30 年前に戻すこととなった。そして過ぎ去りし日の様々な思いが蓄積し、閉店直前の 12 月 24 日クリスマスイブにバンドにとってもファンにとっても、そして<新宿 JAM>にとっても特別なライブが開催されることが決定する。ロックやモッズファッションを追求し続け、ベスパで風を切りながらメジャーデビューを夢見ていたあの頃。遥か彼方に置いてきたあの気持ちをもう一度取り戻そうとするバンドの姿を音楽ファン注目の映画監督、川口潤が追い、記録した。ライブまでの日々を追う中で出会った 1980 年代当時をリアルタイムで体験した人々の証言を集めていくと<新宿 JAM>を拠点に盛り上がりを見せた東京モッズカルチャーが日本の音楽に与えた影響や、そのシーンとは一体何だったのかが次第に浮き彫りとなっていく。そして迎えた THE COLLECTORS 奇跡の<新宿 JAM>ラストライブ、ステージには 30 年前と何も変わらない彼らがいた。THE COLLECTORS、東京モッズ、新宿 JAM。これはひとつの時代の終わりが産み落とした<青春>のドキュメンタリーである。さらば青春の新宿 JAM。
THE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)
1986 年初頭、THE WHO や PINK FLOYD といったブリティッシュ・ビート・ロックやブリティッシュ・サイケ・ロックに影響を受けた加藤ひさし(Vo.)と古市コータロー (G.)が中心となって結成。翌 87 年 11 月にアルバム『僕はコレクター』でメジャーデビュー。91 年 1 月にリズム隊のメンバーチェンジを行ない、小里誠(B.)と阿部耕作(Dr.)が加入。2009 年よりスタートした加藤ひさし(Vo.)と古市コータロー(G)によるポッドキャスト「池袋交差点 24 時」が話題となり、2009 年 iTunes のポッドキャスト番組ベスト 25 に選出され、現在も大好評配信中。2014 年 3 月末、ベースの小里誠が脱退し山森“JEFF”正之が正式に加入。6 月にドラムの阿部耕作が脱退。7/20 には日本コロムビアより、92 年にリリースされた楽曲「愛ある世界」を多数のミュージシャンにより再レコーディングされ、「愛ある世界 -30th Anniversary Session」として発売される。9/7 には 30 周年記念 CD BOX SET と BEST ALBUM が発売。12/7 には 22 枚目のアルバム『Roll Up The Collectors』を発売。2017 年になり、サポートとして参加していたドラマー、古沢“cozi”岳之がメンバーとして正式加入。新生ザ・コレクターズとして、メジャーデビュー30 周年を迎え、2017 年 3 月 1 日に日本武道館公演を開催。大盛況のうちに終了。日本武道館公演映像作品が 6/7 に発売され、過去最多の 32 公演のツアーを行ない、最終日の中野サンプラザホールは即日完売で大盛況のうちに幕を閉じた。クリスマスイブの 12 月 24 日にはデビュー前のホームであり閉店の決まった<新宿 JAM>でのライブを決行。まさにその模様が本作に収められている。2018 年は 1 月より 12 ヶ月連続のマンスリー・ライブを渋谷クラブクアトロで開催することが決定。そして 11/23(金・祝)に映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿 JAM~』の劇場公開が控えている。(http://thecollectors.jp/)
<加藤ひさしより本作に寄せて>
ベスパとフレペのポロとリッケンバッカー3000 が宝物だった時代。今の俺はそこから始まってまだそこにいるんだよ。今もモッズのままってことさ。― 加藤ひさし
<古市コータローより本作に寄せて>
あの頃の新宿はロックンロール・ドリームであふれていた。タイムマシンに乗ってちょっと覗きに行って来たんだ。― 古市コータロー
<川口潤監督より本作に寄せて>
都会の景色はいつだって目まぐるしく変わり続け、月日は流れ、そこにかつてあった景色はいずれ誰も気にしなくなる。ここに映し出したのは、そんな大都会に「ただあった」だけのライブハウスにまつわる街の風景画でもなければ、かつてあったであろう景色を記録に残して語った回想記でもない。そういったものを全部ひっくるめて 30 年以上にもわたって音に焼き付け続けているロックバンドの魂の陰影であり、そこにこびりついて消えることのないストリートの香りである。― 川口潤
『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿 JAM~』
主演:THE COLLECTORS<加藤ひさし、古市コータロー、山森“JEFF”正之、古沢“cozi”岳之>
出演:會田茂一、岡村詩野、片寄明人、黒田マナブ、THE BAWDIES、真城めぐみ、峯田和伸、リリー・フランキー / The NUMBERS!他
声:曽我部恵一
監督:川口潤|編集:川口潤|撮影:川口潤、後藤倫人、梅田航、大石規湖、渡部フランケン、山辺真美
スチール:岩﨑真子、柴田恵理
音楽:THE COLLECTORS(主題歌「明治通りをよこぎって」)
制作:アイランドフィルムズ
製作:THE COLLECTORS 映画製作委員会(フジパシフィックミュージック+日本コロムビア+スペースシャワーネットワーク)
エグゼクティブプロデューサー:朝妻一郎、小池英彦、上阪伸夫、阿部三代松、近藤正司、石田美佐緒
プロデューサー:大塚涼大、斎藤勝栄、杉岡由梨香、高根順次、近藤順也
1:1.78|カラー|ステレオ|105 分|2018 年|日本|配給:SPACE SHOWER FILMS
©2018 The Collectors Film Partners
thecollectors-film.com