『あさがくるまえに』予告編&メインビジュアル解禁
この度、9 月 16 日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開致します『あさがくるまえに』のカテル・キレヴェレ監督からのメッセージ付き予告編、60 秒短縮予告、及びにメインビジュアルを解禁致します。
『あさがくるまえに』は、前二作がカンヌ国際映画祭に正式出品されたフランス映画界の期待の新鋭カテル・キレヴェレの最新作。2014 年に出版されフランス国内で数々の文学賞に輝いたメイリス・ド・ケランガルのベストセラー小説の映画化作品である。監督にとって日本初の劇場公開となる本作は、心臓移植という現実に直面した家族、恋人たち、医者たちの心の揺れや葛藤を、一日の物語として、女性らしい繊細さで描いたヒューマンドラマ。情感豊かで叙情性あふれる幻想的な映像と最先端医療のリアルな描写を通して、喪失と再生の物語が描かれる。
この度、解禁された予告編には、ギャバン・ヴェルデが演じるシモンが、サーフィンをし、自転車で町を疾走し、恋をしている彼女とキスをしている躍動感あふれる場面が、詩情豊かな映像で語られる。その後に、大波が襲ってくるシーンと共に、彼が事故にあったことが暗示される。病院に搬送されるシモン。そして医師からシモンの両親(エマニュエル・セニエ、クール・シェン)に対して脳死状態に陥っていることが告げられる。
悲嘆にくれる両親に対して、医師は「臓器提供」を考えて欲しいと告げることになる。
続けて映像は、臓器提供される側である、熟年の女性を映し出すが、人の心臓を使ってまで生きることに対する戸惑いと葛藤を感じていることが見て取れる。臓器提供をされる側という難しい役柄を演じているのは、グザヴィエ・ドラン『Mommy/マミー』などの熱演も記憶に新しいアンヌ・ドルヴァル。
本作が、臓器提供をする側、される側のそれぞれの苦しみや葛藤、そして周囲の人々や医師などの関わりを丁寧に、そして時にエモーショナルに力強く描いていることが予告編からも読み取れる。
また、予告編の冒頭には、日本の観客に対するカテル・キレヴェレ監督からのメッセージも挿入されている。「今までに3本の作品を制作しているが、3本目にして初めて日本で劇場公開される」ことを心から喜んでいる様子で、 「この作品が皆さんの心を動かしますように」と締めくくっている。
また予告編と同時に解禁されたメインビジュアルは、タハール・ラヒム演じる移植コーディネーターのトマが脳死状態になっているシモンを覗き込むシーンが採用されている。反応がない患者に向かって、ある行為を行うトマの行動は、劇中でも特に重要なシーン。このシーンを観るひとは涙を流さずにいられないだろう。
一体、何を行ったかは是非、本編をご覧になって確かめて欲しい