『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督が、実際に起きた史上最大の救出作戦を描く、大傑作が誕生した。1940年、海の町ダンケルク。陸海空から迫りくるドイツ敵軍80万人。惨敗し撤退を余儀なくされた英仏軍40万人の撤退作戦が決断される。若き兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、絶体絶命の窮地から生き抜くことが出来るのか!? 民間船までもが救助に乗り出し、エアフォースが空からの援護に駆る。爆破される陸・海・空、3つの時間。走るか、潜むか。前か、後ろか。1秒ごとに神経が研ぎ澄まされていく。トム・ハーディ、ハリー・スタイルズらを迎え、ノーランが描く、360°全方位から迫る究極の映像体験『ダンケルク』が、9月9日(土)より日本公開となる。

待望の完成を迎えた『ダンケルク』のノーラン監督から日本へのメッセージが到着。
絶体絶命の地を生き抜くことを決意した3人を描く、陸海空3つの特別動画が同時解禁となりました。

 『ダンケルク』で描かれるのは、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」の物語。容赦なく敵勢が迫るなか、陸海空の3つ時間のストーリーが同時に展開。時間描写において他の監督とは一線を画すノーラン監督ならではの緊迫のタイム・サスペンスが、IMAX65ミリ・カメラとラージ・フォーマット65ミリ・カメラによるリアルな撮影による圧倒的な臨場感で描かれる。観客は主人公トミーと共に、誰も見たことも、聞いたこともない全く新たな“究極の映像体験”をすることになる。
 この度、早くも来年のオスカー候補としてノーラン最高傑作の呼び声高い映画『ダンケルク』が遂に完成。3つのビジュアルと特別映像、そして日本のファンに向けてノーランからの特別メッセージが到着した。日本のファンへの感謝から始まるノーランの手紙は、「『ダンケルク』は従来の戦争映画とは異なるもの。海辺での兵士たちの戦いそのものよりも、戦争という絶体絶命の状況と混乱のなか、追いつめられ、葛藤し、生き抜いていこうとする物語を伝える」と続く。初の実話が描くのは、「時代を超えた普遍的なテーマであり、日本の映画ファンにも共感していただけるのではないか」と綴られる。そして「切迫した時間との戦いの真っただ中をご体感いただきます。皆さんを劇場でダンケルクの浜辺へお連れします。きっと、かつてない映像体験になるはずです。」と結ばれている。
 また解禁された3つの特別映像では、ノーランのメッセージ通り、絶体絶命の地ダンケルクの陸海空で、生き抜くことを決意したそれぞれ3人の登場人物の姿をとらえている。
陸では、敵軍に包囲され見えない敵に追いつめられる兵士たち。フィオン・ワイトヘッドが演じるトミーは民家の壁をよじ登って身を隠す。だが、敵の弾丸が容赦なく襲いかかる。ライフルに銃弾を装着しようとするのだが…。海では、帰国線に乗り込んだ若き兵士たちがつかの間の休息に胸をなで下ろす。ホッとした矢先、船腹が敵の襲撃に晒される。海に投げ出された兵士を演じているのは、本作で俳優デビューを果たしたハリー・スタイルズ。空では、ダンケルクに向かう二機のスピットファイア。「敵が後ろに」と交信するパイロットにはトム・ハーディ。刹那、敵機からの襲撃によって火花が散る。「墜落する」と言葉を残して一機の戦闘機が海面に吸い込まれていく。ノーランによって完璧に演出され、それぞれに異なる音が時を刻む3つの動画は、史上最大の撤退作戦の緊迫感を伝える傑出した完成度となっている。
 ダンケルクで激戦を繰り広げるパイロットに、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の怪優トム・ハーディ。イギリス本土から船で救出に向かう市民に、オスカー俳優マーク・ライランス。その民間船に救出される兵士役に、ノーラン組常連のキリアン・マーフィー。ダンケルクの若き兵士40万の状況に危機感を募らせる軍人にケネス・ブラナーなど、英国を代表する名優たちが顔を揃える。また観客の案内人となる兵士役で、本作が初主演となるフィオン・ホワイトヘッドが大抜擢。ほんの1年半前は皿洗いをしながらオーディションに通っていたという正真正銘の無名俳優が、本作で鮮烈なデビューを飾った。また、フィオンと同じくオーディションによって映画初出演となる、世界で最も有名な新人俳優ハリー・スタイルズ(ワン・ダイレクション)が、共に生きて故郷に帰ることを誓った若き兵士を演じていることも注目を集めている。革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが初の実話に挑み、陸海空から圧倒的臨場感で描く最新作『ダンケルク』が、映画史を塗り替える新たな傑作になるのは間違いない。
 全世界の映画ファンが固唾をのむ中、遂に完成したノーランの最高傑作『ダンケルク』は、7月13日にロンドンでワールドプレミア上映され、18日にはLAプレミアが予定されている(共に現地時間)。日本公開は9月9日(土)!


ノーランからの手紙 全文

日本の皆さんへ

これまで多大なサポートをしてくださった日本の皆さんに感謝の気持ちを込め、
私の最新作『ダンケルク』について少しご紹介させてください。

戦争という壮大なテーマを扱いつつも、本作『ダンケルク』は従来の戦争映画とは異なるものです。
海辺での兵士たちの戦いそのものよりも、戦争という絶体絶命の状況と混乱のなか、追いつめられ、
葛藤し、生き抜いていこうとする物語を伝えるものだからです。それは時代を超えた普遍的なテーマであり、
日本の映画ファンにも共感していただけるのではないかと思っています。

ダンケルクからの決死の撤退。若い兵士たちがあふれる海辺で、救助のため危険な道のりに乗り出す小さな船上で、
戦闘機スピットファイアのコックピットの上空で、切迫した時間との戦いの真っただ中をご体感いただきます。
いよいよ9月。皆さんを劇場でダンケルクの浜辺へお連れします。
どうぞ映画をお楽しみください。きっとかつてない映像体験になるはずです。

クリストファー・ノーラン

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