韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」から、世界の映画祭を席巻する韓国短編26本と、日本・中国・インド・イスラエル・シンガポール・イラン出身監督によるアジアコンペ部門の秀作8本を一挙上映!

主    催:韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)
シネマコリア
愛知県美術館
後    援:大韓民国文化体育観光部
駐日韓国大使館 韓国文化院
日本アニメーション学会
日本アニメーション協会
協    力:ANIMATION TAPES
新千歳空港国際アニメーション映画祭
韓国コンテンツ振興院(KOCCA)
資料作成協力:Kachi

公式サイト http://anikr.com/

■日程&会場
6月10日(土)・11日(日)
愛知芸術文化センター 12階 アートスペースEF
名古屋市東区東桜1-13-2 TEL 052-971-5511(代)
地下鉄・東山線または名城線「栄」駅下車、徒歩3分
(オアシス21から地下連絡通路または2F連絡橋経由)

■プログラム
短編プログラム1「宇宙の記憶」(9作品/72分)
短編プログラム2「宇宙の形」(9作品/73分)
短編プログラム3「宇宙の旅」(8作品/73分)
アジア短編プログラム「アジア路」(8作品/77分)

■ゲスト
ホ・ジュンソク(短編プログラム2『ジオット』監督)
イ・ギョンファ(インディ・アニフェスト2016アジアコンペ部門「アジア路」プログラム・コーディネーター)

■スケジュール
6月10日(土)
13:00 短編プログラム1「宇宙の記憶」
14:40 短編プログラム3「宇宙の旅」
16:20 短編プログラム2「宇宙の形」
※ 終映後、ホ・ジュンソク監督のトーク
18:20 アジア短編プログラム「アジア路」
※ 終映後、イ・ギョンファさんのトーク
6月11日(日)
12:00 アジア短編プログラム「アジア路」
13:40 短編プログラム2「宇宙の形」
15:20 短編プログラム3「宇宙の旅」
17:00 短編プログラム1「宇宙の記憶」

※ 6月10日(土)21:00より交流会を予定。詳細はお問い合わせ下さい。

■チケット(当日券のみ)
1プログラム 一般 1,000円 学生500円

■問い合わせ
シネマコリア(西村)TEL 090-1863-7855
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《挨拶文》
“花コリ”の愛称で親しまれ、東京・大阪・名古屋で開催されてきた「花開くコリア・アニメーション」も本年、日本開催10回目の節目を迎えることとなりました(名古屋会場は8回目)。今年も韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」最新上映作から、「宇宙の記憶」「宇宙の形」「宇宙の旅」の3つのテーマで、韓国の“今”をビビッドに体感できる短編26本をお届けします。更に、昨年から同映画祭に新設されたアジアコンペ部門「アジア路」から、アジアの息吹を感じられる必見作8本を上映します。ゲストは、花コリ・スタッフ一押し作品『ジオット』のホ・ジュンソク監督と、インディ・アニフェスト2016アジアコンペ部門「アジア路」プログラム・コーディネーターのイ・ギョンファさん。「+アジア」によって更に多様性を増した花コリにご期待下さい。

《見どころ1 世界の映画祭を席巻する韓国短編アニメーション》
第16回広島国際アニメーションフェスティバルでグランプリを受賞した『空き部屋』(チョン・ダヒ監督、声優 ユ・ジテ)、ANIMA2017 ブリュッセル・アニメーション映画祭で最優秀学生短編映画賞を受賞した『父の部屋』(チャン・ナリ監督)、サンダンスはじめ世界中の映画祭から招待され、第26回ザグレブ国際アニメーションフェスティバルで「ピーター・ロードによる特別賞」を受賞した『鹿の花』(キム・ガンミン監督)など、世界の映画祭を席巻する韓国短編アニメーション26作品を上映。名古屋会場には、コマ撮りで動くライオン人形と、実写の男性の恋を描いた怪作『ジオット』のホ・ジュンソク監督が来場し、6月10日(土)の短編プログラム2「宇宙の形」上映後にゲストトークを開催します。

《見どころ2 アジア・アニメーションで観る“世界”》
アジア短編プログラム「アジア路」では、中国、インド、イラン、シンガポール、イスラエル、そして日本の作品を8本上映。日本を代表するアニメーション作家で、名古屋出身の山村浩二監督が、エリック・サティのバレエ音楽「パラード」を超現実的アニメーテッド・バレエとして再現した『サティの「パラード」』、インドの起源神話を解釈したニーナ・サブナニ監督『イメージをつくる』(インディ・アニフェスト2016「アジア路」グランプリ)、エルサレムの日常を批判する風刺映画『Within Thy Walls』(オメール・シャーロン、ダニエラ・シュニチャー監督/イスラエル)、現在の世界情勢を予見するかのような未来都市を描いた『Schirkoa』(イシャン・シュクラ監督/インド)など、アジアの作家達が現在の世界をどう観ているのかが分かる必見作が勢揃いしています。また、6月10日(土)には、「アジア路」プログラム・コーディネーターのイ・ギョンファさんのスペシャルトークを開催します。

《見どころ3 韓国・短編アニメーション界は人材の宝庫》
今年3月に韓国映画『お嬢さん』『アシュラ』『哭声/コクソン』が劇場公開され、残酷かつ情け容赦ない描写が大きな話題となりました。短編アニメーションにも韓国映画特有の苛烈さは受け継がれています。本年の花コリ上映作では、自らのDV体験をベースにした『父の部屋』、伊藤潤二ライクな絵が既に怖い『役割ごっこ』、ヘタウマな絵柄が後にトラウマとなる『ピクニック』、悪気のない子供のいたずらが悲劇を呼ぶ『白い沈黙』などがそれ。2017年には、社会派アニメーション作家でダーク&リアルな描写が世界的に評価されているヨン・サンホ監督による長編ゾンビ・アニメーション『ソウル・ステーション パンデミック』(配給 ブロードウェイ)、その続編で同監督の実写デビュー作『新感染 ファイナル・エクスプレス』(配給 ツイン)が相次いで日本で劇場公開予定。実は短編時代のヨン・サンホを日本に紹介したのは花コリ(2009年東京会場ゲスト)。人材の宝庫としての韓国・短編アニメーション界、それを紹介する花コリにご注目下さい。
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《トーク・イベント》

■ゲストトーク
今年のゲスト監督は、ある男とライオンの人形の不思議な恋を描いた『ジオット』のホ・ジュンソクさんです。実写とパペットを組み合わせた斬新で実験的な映像、アダルトな笑い満載の中に時事問題をも組み込んだ怪作『ジオット』の制作秘話に迫ります。

6月10日(土)16:20の短編プログラム2上映終了後
ゲスト:ホ・ジュンソク(『ジオット』監督)
*日本語通訳あり

■ゲスト紹介
ホ・ジュンソク
1977年、ソウル生まれ。桂園造形芸術大学アニメーション学科卒。『こんにちは、クロベさん』(2006)、『いつでも返品してください』(2010)を演出。『ジオット』(2016)は、ソウル独立映画祭、ミジャンセン短編映画祭などで上映され好評を博す。bean studios所属。フリーランスのアニメーション監督としても活動中。

■スペシャルトーク
アジア短編プログラム「アジア路」の上映作は、韓国のアニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」のアジアコンペ部門入選作から選定されています。ハイクオリティな作品が勢揃いした同部門のプログラム・コーディネーターを務めたイ・ギョンファさんをお招きし、アジア部門設立の趣旨、今後の展望などについて語っていただきます。

6月10日(土)18:20のアジア短編プログラム上映終了後
ゲスト:イ・ギョンファ(映画祭プログラム・コーディネーター)
*日本語通訳あり

■ゲスト紹介
イ・ギョンファ
アニメーション作家。代表作に『アンダーグラウンド』(2012)がある。ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(SICAF)で映画祭業務を担当。韓国のアニメーション監督を紹介する韓日英語による多言語専門誌『Seoul & Animator』出版。インディ・アニフェスト2016でアジアコンペ部門「アジア路」プログラム・コーディネーターを務める。
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《作品紹介》

□花開くコリア・アニメーション2017+アジア 予告編(3分51秒)
https://vimeo.com/201071508


■短編プログラム1「宇宙の記憶」(9作品/72分)

宇宙は広々とした時間であり、終わりのない空間だ。そして、道行く子どもからお年寄りまでの一人一人の胸の中、小さな部屋の中、大きな世界の中、それぞれの内部に、自分だけの宇宙が存在する。その中に住んでいる私たちは、みな、宇宙の記憶なのだ。

『ピアノと子ども』イ・ヒョンミ┃2016┃06:26
予告編 https://vimeo.com/156226566
『ウォークマン』キム・ヘリョン┃2015┃11:51
『O』エリック・オー┃2015┃03:31
『床に耳をすまして』チェ・ソヒョン┃2016┃08:07
『鹿の花』キム・ガンミン┃2015┃07:34
予告編 https://vimeo.com/156654619
『死について』イ・ウンジェ┃2016┃07:25
『空き部屋』チョン・ダヒ┃2016┃09:27
予告編 https://vimeo.com/158120311
『OVERLOAD』カン・スヒョン┃2015┃05:03
予告編 https://vimeo.com/141488937
『父の部屋』チャン・ナリ┃2016┃08:16
予告編 https://vimeo.com/189093212

■短編プログラム2「宇宙の形」(9作品/73分)

私たちがそれぞれに認識している世界の姿。そのかけらを集めてみれば、この宇宙の“形”が、分かるのではないか? 個々の内面に抱える問題から、同性愛、美容整形、自然破壊に至るまで、さまざまな社会問題をテーマに作品を集めてみた。平和を願う心を込めて。

『PEACE ROAD』12チーム、16名の多国籍作家┃2016┃07:30
『ジオット』ホ・ジュンソク┃2016┃24:59
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=aq7I9js670I
『私はフランス語ができません』アン・ソジョン┃2016┃04:12
『Before&After』カン・ミンジ┃2016┃07:54
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=t9rWRtOWbo8
『役割ごっこ』イ・ヘジュ┃2015┃04:00
コンセプト映像 https://vimeo.com/147298624
『ピクニック』ムン・セウン┃2016┃03:25
『Insect Bite』イ・ナユン┃2015┃02:29
本編 https://vimeo.com/148160223
『疲労度』キム・ダヨン┃2016┃02:01
『白い沈黙』キム・ヒョミ┃2016┃13:41
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=fWh35hmCLJQ

■短編プログラム3「宇宙の旅」(8作品/73分)

愛を探しに、または悪党を倒しに、私たちはいつも旅をしている。偶然の出会いは、不思議な世界への誘いであり、新たな恐怖のきっかけでもある。それでも、旅の終わりに待っているのは、小さな希望に違いない。そう信じ願いながら、また一歩を踏み出していく。

『モスキート』ソン・ギヒョン┃2016┃08:22
『Devil Cat』チョン・ヘウォン┃2016┃08:05
『行ってきます』チョン・スンベ┃2015┃08:21
『えさ』キム・ボヨン┃2015┃04:20
『Jungle Taxi』キム・ハケン┃2016┃07:44
『みんなのゲーム』チョ・イェスル┃2016┃09:37
『Green Light』キム・ソンミン┃2016┃15:33
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=jmA4fL2Fj0Q
『END & AND』ホン・ソンウ、キム・ジヌ┃2015┃07:10

■アジア短編プログラム「アジア路」(8作品/77分)

「インディ・アニフェスト2016」より新設されたアジアコンペ部門「アジア路」から、秀作8本を紹介する。世界的に注目を集めている中国のアニメーションから、インド、イラン、シンガポール、イスラエル、そして日本、さまざまな地域の表現を通じて、アジアの“現在”を感じられるだろう。

『あたしだけをみて』見里朝希┃2016┃07:30┃日本
予告編 https://vimeo.com/194906299
『猿』ジエ・シェン┃2015┃05:09┃中国
予告編 https://vimeo.com/153716882
『サティの「パラード」』山村浩二┃2016┃14:12┃日本
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=xkAoXy7C6dk
『Schirkoa』イシャン・シュクラ┃2016┃13:31┃インド
予告編 https://vimeo.com/170445870
『Within Thy Walls』オメール・シャーロン、ダニエラ・シュニチャー┃2015┃07:17┃イスラエル
予告編 https://vimeo.com/145721753
『142号棟のトラ』ハリー・チュワン、ヘンリー・チュワン┃2016┃11:12┃シンガポール
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=TbXyQutIR7g
『Entr’acte』モハマド・レザ┃2016┃05:33┃イラン
『イメージをつくる』ニーナ・サブナニ┃2016┃08:51┃インド
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《インディ・アニフェスト2016受賞作品》

■グランプリ「インディの星」
『父の部屋』チャン・ナリ監督

■一般部門優秀賞「独立歩行賞」
『鹿の花』キム・ガンミン監督

■学生部門優秀賞「夜明け飛行賞」
『Devil Cat』チョン・ヘウォン監督

■審査委員特別賞
『空き部屋』チョン・ダヒ監督

■デビュー賞「チョロギ賞」
『Jungle Taxi』キム・ハケン監督

■音楽サウンド部門特別賞
『OVERLOAD』ムン・ビョンソン音楽サウンド監督

■KIAFA特別賞
『ピアノと子ども』イ・ヒョンミ監督

■観客賞「祝祭の星」
『父の部屋』チャン・ナリ監督

■観客審査団賞
『TRUE LOVE』キム・ヨンジョン監督

■アジア路グランプリ
『イメージをつくる』ニーナ・サブナニ監督

■アジア路観客賞
『あたしだけをみて』見里朝希監督