11月、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座にて公開の映画『胸騒ぎのシチリア』、このたび特報および場面写真を解禁いたします。
また、声帯を手術したばかりで声を出せないロック歌手を演じたオスカー女優、ティルダ・スウィントンのコメントも到着。その演技美学とは?!

トップスターのマリアンと年下の恋人、昔の男と多分その娘
誘惑と嫉妬が交錯する、セレブたちのヴァカンス。

世界的な人気を誇るロック歌手のマリアン(ティルダ・スウィントン)は、痛めた声帯と心を癒す為、年下の恋人のポール(マティアス・スーナールツ)とシチリアのパンテッレリーア島で優雅な時間を過ごしていた。ところが、マリアンの元彼でカリスマ音楽プロデューサーのハリー(レイフ・ファインズ)が、セクシーな娘ペン(ダコタ・ジョンソン)を連れて押しかけてくる。歌って踊り続けるエネルギーの塊のようなハリーは、実はマリアンとの復縁を狙っていた。一方で、若さを持て余したペンはポールへの好奇心を募らせていく。マリアンの焦りが最高潮に達した時、思いもよらない事件が待ち受けていた—。

マリアンの優雅なヴァカンスの日々を打ち破る”招かれざる客”元彼のハリーとその娘・ペン。手術後で喉をあまり使ってはいけない筈なのに、マリアンはときに愛を囁き、ときに声を振り絞りながら怒りをあらわにする事になる。片時も黙らないハリーと一緒にいると、マリアンは身振りが多いはずなのに、二人がじゃれあってお喋りをしているかのように見える。
今回解禁となる特報では、奔放さが魅力な昔の彼ハリーと、誠実だが少し退屈な今の年下の恋人ポールの間で揺れる女心を、眼差しと表情、身のこなしで演じきるティルダの魅力が存分に詰まっている。

主人公マリアンの全編にわたりほぼ声が出せないという異色の設定は、なんとティルダ本人から監督への提案だったそう。「台詞で全てを語るのは好きじゃないわ。伝えようとして失敗したり、言葉のないコミュニケーションこそ、そそられる。私から監督に、声を失ったロック・スターという設定がいいのではと提案したの。」と語っている。

特報::https://www.youtube.com/watch?v=uEZ_v7R95sw

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執筆者

Yasuhiro Togawa