下北沢に縁のある作品を集めた特集上映の第 2 弾を開催!

「下北沢で撮影」という企画から始まった 2016 年公開の新作『下衆の愛』から、今年公開 10 周年を迎え様々なイベントが開催される『鉄コン筋クリート』(2006 年)、下北沢駅がまだ地上にあった頃が記録されている『ざわざわ下北沢』(2000年)、更に 50 年前の下北沢⼀番街商店街の風景が刻印された『ウルトラ Q』カラーライズ版「カネゴンの繭」(1966 年)まで、実写・特撮・アニメーションと幅広いラインナップで下北沢の変遷が感じられる作品をお届けします!

協⼒:Third Window Films/アスミック・エース/STUDIO4℃/円⾕プロダクション/ショウゲート/市川準事務所/ワード・ローブ/下北沢映画祭/⼤⽊雄⾼/岩渕聡(順不同・敬称略)

<上映作品>
1966 「カネゴンの繭」『ウルトラ Q』カラーライズ版より(25 分 監督:中川晴之助)
1997 「ウルトラの星」『ウルトラマンティガ』より(25 分 監督:原田昌樹/満田かずほ ※「かずほ」正しくは「⽲」に「⻫」)
2000 『ざわざわ下北沢』(105 分 監督:市川準)
2006 『鉄コン筋クリート』(111 分 監督:マイケル・アリアス)
2015 『ピース オブ ケイク』(121 分 監督:田口トモロヲ)
2016 『下衆の愛』(110 分 監督:内田英治)
<上映期間>
9/17(⼟)〜10/7(⾦)
※平日火曜定休、ただし 9/27(火)のみ 19:00 より英語字幕版『下衆の愛』の上映あり

<料⾦>
『下衆の愛』⼀般:1,400 円 学生・シニア:1,100 円
「カネゴンの繭」&「ウルトラの星」/『ざわざわ下北沢』/『鉄コン筋クリート』/『ピース オブ ケイク』
各⼀律 1,000 円 ※「カネゴンの繭」&「ウルトラの星」は 2 作品での料⾦

URL http://homepage1.nifty.com/tollywood/

☆1966 年「カネゴンの繭」『ウルトラ Q』カラーライズ版より(25 分)
監修:円⾕英二 監督:中川晴之助 脚本:山田正弘
出演:浜田寅彦、渡辺文雄、野村昭子 提供:円⾕プロダクション
⾔わずと知れた特撮の記念碑的作品『ウルトラ Q』。その中でも⼈気のキャラクター「カネゴン」が登場するこの回は、下北沢⼀番街でも撮影された。本作の中で、50 年前の下北沢がカラーで蘇る。
ガキ⼤将・加根田⾦男はお⾦に目がない。あるとき、お⾦が⼊った不思議な繭を拾い、⼤きくなった繭からは中からお⾦がザクザク。⾦男が喜んで⼊ると怪獣カネゴンの姿に変貌してしまう。
※「ウルトラの星」と続けての上映

☆1997 年「ウルトラの星」『ウルトラマンティガ』より(25 分)
監督:原田昌樹/満田かずほ ※「かずほ」正しくは「⽲」に「⻫」 脚本:上原正三
出演:⻑野博、滝田裕介、沖田浩之 他 提供:円⾕プロダクション
ウルトラマンティガと初代ウルトラマンが夢の共演を果たし、『ウルトラマン』誕生の秘密を語ったメタフィクションという異⾊作ながら⼈気の⾼い作品。世田⾕・砧を本拠とする在りし日の円⾕プロが登場する。
怪獣バイヤーを名乗るチャリジャという男が謎の機械でタイムスリップ。偶然そこを通りかかったダイゴも 1965 年の円⾕プロへ向かう。その頃円⾕プロでは、脚本家・⾦城哲夫が新シリーズの脚本を書けずに苦しんでいた。

☆2000 年『ざわざわ下北沢』(105 分)
監督・原案:市川準 プロデューサー:宮本まさ江、八⽊桂子、原田満生
脚本:佐藤信介 撮影:蔦井孝洋 出演:原田芳雄、北川智子、⼩澤征悦
提供:市川準事務所、ワード・ローブ
下北沢で生まれ育った⼥の子を中⼼に、様々な⼈々のエピソードがライブ感溢れる映像で綴られる。撮影当時下北沢周辺に住んでいた俳優陣が市川監督の呼び掛けに応え多数出演。
20 歳の有希が暮らす下北沢という町は、⾊んなものがざわざわとひしめき合って共存する不思議な街。ある日、彼氏に恋⼈がいたと知った有希は、ある決意をする。

☆2006 年『鉄コン筋クリート』(111 分)
原作:松本⼤洋(⼩学館刊) 監督:マイケル・アリアス
出演:二宮和也、蒼井優、伊勢⾕友介、宮藤官九郎、田中泯 他
配給:アスミック・エース
松本⼤洋の⼈気漫画のアニメ化作品。製作当時下北沢に住んでいたというマイケル・アリアス監督の⼿により、今は変わりつつあるかつての下北沢の風景がアニメで描かれる。
“地獄”の街<宝町>を根城に自由に飛び回る「ネコ」=2 ⼈の少年「クロ」と「シロ」。⽀えあいながら生きていくが「ネズミ」と呼ばれるヤクザ達の介⼊により<再開発>という名目の暴⼒と退廃が押し寄せる。彼らは変わりゆく宝町で、生き抜くことをできるのか!?

☆2015 年 『ピース オブ ケイク』(121 分)
原作:ジョージ朝倉『ピース オブ ケイク』(祥伝社 フィールコミックス) 監督:田口トモロヲ
出演:多部未華子、綾野剛、松坂桃李、⽊村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸
配給:ショウゲート
ジョージ朝倉の同名コミックを田口トモロヲが多部未華子と綾野剛の共演で映画化し、現代⼥性の恋や悩みを描き出した本作。監督がこだわりを⾒せた“リアル感漂う東京”として下北沢エリアでも撮影された。
仕事も恋愛も、周囲に流されるまま生きてきた⼥性・梅宮志乃。バイト仲間との浮気がばれたことで恋⼈から振られ、バイトも辞めることに。このままではいけないと家を引越し、そこで出会った隣⼈で、新しいバイト先の店⻑でもある男・京志郎に本気の恋をする。しかし、京志郎には同棲中の恋⼈がいて…。

☆2016 年 『下衆の愛』(110 分)
監督:内田英治 プロデューサー:アダム・トレル
出演:渋川清彦、岡野真也、でんでん、内田滋、忍成修吾、細田善彦、津田寛治、古舘寛治、⽊下ほうか
渋川清彦が夢を諦めきれないアラフォーのゲス監督を演じ、日本のみならず世界でも上映され続けているヒット作。「下北沢で撮影する」という趣旨で始まった本作には、今の下北沢の風景が多数登場する。
映画監督のテツオは 40 歳を目前にしながらも夢を諦めきれないパラサイトニート。⼥優を自宅に連れ込む自堕落な毎日を送っていた。しかしある日、才能溢れる新⼈⼥優・ミナミとの出会いにより新たな希望が生まれ、新作映画の実現に奔走する。

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa