近年、物理・化学・医学分野における日本人の功績はめざましく、世界的な賞であるノーベル賞を一度に複数人が受賞することも珍しくはなくなった。100 年以上の歴史を持つ同賞を日本人が初めて受賞したのは、今から60 年以上前にさかのぼる。しかし、それよりもさらに20 年以上も前に、ノーベル賞受賞に値する画期的な研究成果をあげた人物がいた——それが、山極勝三郎である。
勝三郎は、世界で初めて人工的な癌の発生実験に成功し、その発生原因と治療法の解明に道を拓いた。
後年、数度にわたりノーベル賞の候補にも推薦され受賞には至らなかったものの、その研究業績は数多くの医学関係者に脈々と受け継がれている。
2 人に1人は癌患者と言われ、その患者数は年間90 万人を超えるという現在の日本。今日まで続く癌との闘いに、勝三郎の研究成果がいかに大いなる影響をもたらしているかは計り知れない。しかし、このような偉大な功績を残した勝三郎についてそう広くは知られていないのもまた現実だ。
長野県上田市が生んだ偉人の知られざる人生と偉業を、実力派たちが豪華競演!
その“夫婦愛”と“郷土愛”に胸が震える珠玉の1 作

2016年11 月5 日(土)よりTOHO シネマズ上田、長野グランドシネマズにて先行公開
2016年12 月17 日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次公開

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執筆者

Yasuhiro Togawa