宮沢りえ主演最新作、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が10月29日(土)より新宿バルト9他にて全国公開となります。

 自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭他、国内外10を超える映画祭で絶賛された、中野量太監督の待望の商業デビューとなる本作。〝死にゆく母と、残される家族の愛と絆″という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語となりました。

 脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めたのは、『紙の月』で日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞他、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえ。会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ〝お母ちゃん″双葉役は、彼女以外には考えられないと思わせる熱演です。その娘、安澄を演じるのは、今もっとも注目の実力派若手女優・杉咲花。
頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんを演じるのは、オダギリジョー。旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李。そして篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が新しい家族の物語を彩ります。

 主人公一家・幸野家のきりもりする銭湯「幸の湯」を舞台に、悲喜こもごものドラマが綴られる本作。セットではなく実在の銭湯、東京最古級の木造建築銭湯「月の湯」(2015年5月閉店)で内部のシーン、栃木県足利市にある「花の湯」で外観と窯場のシーンを撮影した。本物の銭湯だからこその活気とぬくもりの気配がスクリーンからもにじみでる。
 この度、銭湯の魅力を存分に味わえる映画だと、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会からお墨付きを頂き、特別に銭湯マナーポスターの共同制作が実現!
同連合会の会長は「物語の素晴らしさはもちろんのこと、銭湯への愛が感じられる。大号泣しました。」と、銭湯を舞台に家族の愛を描いた本作を絶賛。公開後の全国の銭湯マナーの向上と、銭湯ユーザーの増加への期待感をにじませた。
 宮沢りえ演じる「幸の湯」の女将・双葉が、可愛らしいイラストとなって銭湯でのマナーを説く。
「かけ湯をしてから湯船に入る」「湯船にタオルは持ち込まない」「浴室から出る際は、体をよく拭く」という基本的なマナーから、映画の題名を織り交ぜた、思わずクスッとしてしまうような愛らしいマナーまで、双葉が明るく喝!を入れる。「湯を沸かせるほどの熱い愛の持ち主でも、銭湯のお湯は沸騰させないでください」

このポスターは8月中旬から全国の銭湯で随時掲出予定。いつの時代も、銭湯は人間ドラマが交錯するあったかい場所。マナーを守って銭湯でぬくぬく、そして本作を観て心もぬくぬく温めてみてはいかが!でも湯あたりにはご用心。

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執筆者

Yasuhiro Togawa