全世界を空前の熱狂で包みこみ、映画を超えた社会現象を巻き起こした『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。
その感動が冷めやらぬ中、新たなる SW プロジェクトに人々の熱い視線が向けられている。その映画の名は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(12 月 16 日(金)公開)、今まで全く語られることのなかった「スター・ウォーズ」の“アナザー・ストーリー”だ。

ロンドンのエクセル・ロンドン・エキジビジョン・センターで現地時間7/15〜7/17 に開催されている「スター・ウォーズ」の世界的祭典[スター・ウォーズ・セレブレーション]にて『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のメイキング映像がサプライズ発表された。

現地時間 7 月 15 日 16:00 より開催されたプレゼンテーションに MC として『〜フォースの覚醒』でキャプテン・ファズマを演じたグェンドリン・クリスティーが登場。彼女の呼び込みでギャレス・エドワーズ監督、ルーカスフィルムの社長で本作ではプロデューサーを務めるキャスリーン・ケネディ、さらに、本作の主人公ジン・アーソを演じるフェリシティ・ジョーンズ、ジンをサポートする反乱軍(正義)のキャシアン・アンドアを演じるディエゴ・ルナ、盲目の戦士チアルート・イムウェを演じるドニー・イェン、など『ローグ・ワン〜』に出演する超豪華メンバーが集結。「スター・ウォーズ」伝説の原点『スター・ウォーズ エピソード 4/新たなる希望』へと続く、今まで語られることのなかった全く新しい物語を描くという事もあり、未だ謎が多い本作の事を世界一早く知ろうと約4000 名の観客が集まる中プレゼンテーションはスタート。
観客が固唾を呑んで見守る中でこのセレブレーション最大のサプライズとなったのは世界初公開の約2分間のメイキング映像の発表だ。「子供の頃の夢が実現した」と語るギャレス・エドワーズ、「いつもドキドキしている。」と語るフェリシティ・ジョーンズを中心に、スタッフ&キャストが「スター・ウォーズ」への愛情と手間暇をかけ本作を製作している様子が丁寧に紹介されている。

メイキング映像の注目ポイントは?

①ジンが持っているのは究極の兵器“デス・スター”の設計図!?
世間知らず純粋なレイやルークと違い、窃盗・暴行・書類偽造と悪いことは何でもこなすトラブルメーカーで一匹狼の“やんちゃなヒロイン”ジンが本作の主人公。訳あって彼女が反乱軍(正義)の仲間と共に挑むのは、帝国軍(悪)の究極の兵器“デス・スター”の設計図を入手する決死のミッションだ。帝国軍の大規模な攻撃を受けるながら走りぬけるジンが手に持っているのは設計図か?

②CG には頼らない!?全て実寸のセットと大掛かりな爆発シーン!
主な舞台は設計中のデス・スターと至近距離にある南の楽園を思わせる惑星。ビーチに上陸し猛攻撃を仕掛けるストームトルーパーやデス・トルーパー。ドロイドに宇宙人、「スター・ウォーズ」ユニバースをしっかりと感じる街や宇宙船の中を走る反乱軍。そして驚きの大爆発の連続と、、、全ては実際にそこに存在し、実際に行なわれている事がわかる。「おかげで真に迫る演技ができたわ」とフェリシティ・ジョーンズも語っている。

③迫力アクションもキャスト本人がこなす本物のリアリティ!
反乱軍でジンのお目付け役で真面目な性格のキャシアン・アンドア(ディエゴ・ルナ)、“フォース”の存在を信じない無鉄砲な反乱軍の戦士ベイズ・マルバス(チアン・ウェン)、唯一“フォース”の存在を信じる盲目の戦士チーラット・イムウェ(ドニー・イェン)、もちろんジンも本人たちが迫力のアクション、ストームトルーパーとの格闘シーンを実際にこなしている様子を紹介。シリーズではお馴染みの俳優ワーウィック・デイヴィスは「彼らの人間性が作品にリアリティを与えている」と語っている。

④「May the Force be with us」とは!? 描かれる時代に“フォース”は存在しないのか!?
史上最も有名な悪役ダース・ベイダーの登場は既に発表されているが、表舞台にジェダイは登場しないと予想されており“フォース”もその存在が信じられていない時代の可能性も。「“フォース”の意味なんて解らない!」という「スター・ウォーズ」シリーズのビギナーには持って来いとなるのが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。そして映像の最後にジンが語る「May the Force be with us」とはいったい何を意味するのか?

登場するキャストだけでなく、映像に映り込むスタッフ達からも“本物のスター・ウォーズ”を製作する喜びと深い愛情を感じるメイキング映像が発表されると会場は割れんばかりの大歓声につつまれた。さらに会場ではもう一つ大きなサプライズが!ロンドンに集結した豪華キャスト・スタッフ陣から、集まった4000人のファンだけに向けた約1分間の特別映像がお披露目され、映像の最後に…なんと、史上最高の悪役ダース・ベイダーの影とあの呼吸音が─。会場はスター・ウォーズ・セレブレーション始まって以来、最高の盛り上がりを見せた!
スター・ウォーズ・セレブレーションでのサプライズ発表を皮切りに、メイキング映像はすぐさまインターネット上で公開。全世界で瞬く間に共有されると、会場の熱狂と興奮は衰えるどころか、今なお加速度を増し全世界へ広がり続けている。※ダース・ベイダー映像は会場のみでの発表。
全世界を熱狂させた監督、キャストのコメント(抜粋)

登壇したキャスト:
フェリシティ・ジョーンズ(ジン役)、ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドア役)、ドニー・イェン(チアルート・イムウェ役)、チアン・ウェン(ベイズ・マルバス役)、ボーディー・ルック(リズ・アーメッド役)、アラン・テュディック(K-2SO役)、マッツ・ミケルセン(ゲイリン・アーソ役)、ベン・メンデルソーン(オーソン・クレニック役)、フォレスト・ウィテカー(ソウ・ゲレラ役)など計12名

ギャレス・エドワーズ監督:
『スター・ウォーズ エピソード 4/新たなる希望』が1番好きでビデオテープが擦り切れるまで観ていたので、スター・ウォーズの監督に決まって最高!夢が叶いました。撮影中にマーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー役)と会って写真を撮ってもらったんだ。しかも彼はゴジラの T シャツを着ていたよ。(ダース・ベイダーの登場も公表されましたが、本当ですか?という問に対し)本当です。昨年の 12 月にジェームズ・アール・ジョーンズ(シリーズ全作品でダース・ベイダーの声を担当)と録音をした。それが、僕にとって人生最高のクリスマスプレゼントだったよ!
『ローグ・ワン』はストーリーや時代背景はファンにとって、どこかなじみがあるけれど、ビジュアル的にはとても斬新というのを目指しているよ。※まさに今回発表されたビジュアルがこの言葉を物がたっている。

キャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長):
『スター・ウォーズ エピソード 4/新たなる希望』をロンドンで撮影してからちょうど 40 周年なので、思い出の場所に戻ってこれて嬉しい。“アナザー・ストーリー”の作品にしていこうという意図から生まれた『ローグ・ワン』はスター・ウォーズの世界にありながらこれまでの続編や前日譚とは違った全く新しい独自のストーリーなの。

ジョン・ノール(ILM チーフ・クリエイティブ・オフィサー):
13年くらい前に『ローグ・ワン』の原案を思いついていたんだ。異なるスキルを持ったプロフェッショナルが集結する物語、『オーシャンズ11』とか『ミッション:インポッシブル』シリーズみたいな作品なんだ。一旦忘れていたんだけど、数年前に“アナザー・ストーリー”の企画が立ち上がり、この『ローグ・ワン』が採用されたんだ。

フェリシティ・ジョーンズ(ジン役):
ジンが他のヒロインと違う点は、彼女は自分が何者か?を探しているわけでなく、最初から自分が誰だかわかっている。ルークやレイと違うの。その正体、過去自体が、その後の彼女の運命を形づくっていくことになるの。

マッツ・ミケルセン(ゲイリン・アーソ役):
ジンの父親だよ。宇宙を根本から変えてしまう大発明をした科学者なんだ。
「スター・ウォーズ」伝説の原点『スター・ウォーズ エピソード 4/新たなる希望』へと続く、今まで語られることのなかった全く新しい物語、そして今作に登場する史上最も有名な悪役ダース・ベイダーの誕生を描いた『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』とエピソード4とを鮮やかにつなぐ“架け橋”であり、「スター・ウォーズ」伝説の“始まり”を描く『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。「新たなる希望」でレイア姫が R2-D2 に託した“設計図”はいかにして入手されたのだろうか?というファンにとっては長年の疑問に対する答えを、そして、壮大な「スター・ウォーズ」シリーズに躊躇してしまっていたビギナーには、伝説の入り口となる作品として大きな役割を果たす事になる。

▼メイキング映像
▼公式YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Ny-SmzC5xgA

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http://data.cinematopics.com/?p=54226

執筆者

Yasuhiro Togawa