『トイ・ストーリー3』や『ズートピア』を超えアニメーション史上全米歴代No.1のオープニング成績を記録した『ファインディング・ドリー』が7月16日(土)よりいよいよ日本公開となる。既に全米では大ヒット作である『アナと雪の女王』や『トイ・ストーリー3』の最終興収も超え、2016年の全ての公開映画の中でNo.1の興行収入を達成!

本作の大ヒットの一因とも言われているのが、ディズニー/ピクサーの新たな才能の発掘の場となっている短編作品。この度『ファインディング・ドリー』と同時上映となるピクサー史上超絶もふもふキュートな短編アニメーション『ひな鳥の冒険』(原題:『PIPER』)の本編映像が解禁となった。

▼「ひな鳥の冒険」本編映像
https://youtu.be/2NgGRY35qPw

『ひな鳥の冒険』は、海岸線で食べ物を得るために、生まれて初めて巣を出て冒険する幼い腹ペコな小鳥(シギ)の話。今回解禁となった映像では、もふもふでキュートで怖がりな小鳥が生まれて初めてえさを探しに、勇気を出して大きな海に向かっていく姿が描かれている。しかし子供のシギにとって最大の問題が。実は食べ物が深く埋まっている海岸線の砂は、冷たくて、濡れていて、しかも恐ろしい波がかぶってくるということだった。だが新しくできた小さな友だちの助けを借りて、この小さな鳥は、自らの恐怖心を乗り越えてお腹を満たせることを願いながら、勇気を振り絞ってもう一度突っ込んでゆく。また、羽や砂、水など全てがとても緻密にリアルに描かれており、まるで実写と見紛うような映像に誰もが驚かされるに違いない。もふもふでキュートな小さな鳥は、抱きしめたくなるほど超絶可愛く、誰もがクぐづけになることだろう。親に頼らず成長していく表情も豊かに表現されている。

ディズニーやピクサーの短編映画は、長編本編に引けを取らない人気の高さがあり、短編集が発売されるほど。さらにピクサーの短編アニメーションは過去11回もアカデミー賞にノミネート(うち3作品受賞)されており、アカデミー賞の常連としてクオリティの高さにも定評がある。また、短編は次世代を担うクリエイターの登竜門としても注目されており、短編監督を務めた後、長編アニメーション監督を務める人も多く、次世代のピクサーを担うクリエイターが育つ場としても注目を集める存在なのだ。本作の監督を務めたアラン・バリラーロは1997年に入社したのち、『トイ・ストーリー2』や『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』など様々な長編アニメーションのアニメーターとして活躍。ようやく本作で監督を務めることになり、長編アニメーションで培った実力を存分に発揮している。

アラン・バリラーロ監督は「(どうしてシギを主人公にしたかというと)アニメーターとして普段からあらゆるものがキャラクターに見えるんだけれど、ビーチでランニングをしている時に鳥と打ち寄せる波を観て、この映画のアイデアを思いついた。実は、この映画のストーリーは、3人の子どもを持つ親である、僕自身のとても個人的な物語でもあるんだ。いい親とはどういうものなのか、どうやって子どもに恐怖を乗り越えさせるのか。そういったものを伝えたかった。みなさんが楽しんでくれることを祈っているよ」とコメント。『ファインディング・ドリー』と同時上映となる本作にもぜひ注目して見てほしい。『ファインディング・ドリー』はいよいよ明日7月16日(土)より全国で公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa