日本でのディズニー/ピクサー歴代興収No.1の金字塔『ファインディング・ニモ』の奇跡の冒険から1年後を描く『ファインディング・ドリー』がいよいよ7月16日(土)より日本公開となる。全米では公開18日間で前作の最終興行収入を超え、歴史的大ヒットを記録し大きな話題に。その後も快進撃はさらに勢いを増し、世界的大ヒット作の『アナと雪の女王』『トイ・ストーリー3』を超え、公開4週目ではアニメーション作品の歴代興行収入の第2位までその数字を伸ばした。さらにはアニメーションのみならず実写作品も含む2016年の全米公開作品の中で興行収入No.1の座に輝いた。
日本公開に期待が高まる中、八代亜紀が歌う日本版エンドソング「アンフォゲッタブル」の音楽予告が解禁となった。グラミー賞の常連・世界的な歌姫シーアが歌う同曲とは違うアレンジが施された、日本だけの特別バージョンだ。

 忘れんぼうのドリーが、ただひとつ“忘れられなかった”家族の思い出を求めて《人間の世界》を冒険するというストーリーにちなみ、本作のエンドソングに起用された「アンフォゲッタブル」。同曲は伝説的ジャズシンガーのナット・キング・コールが歌い世界的に大ヒットした名曲中の名曲で、今もなお世代を超えて愛され続けている。劇中の映像に合わせてドリーの想いが八代の歌とともに紡がれる、感動のストーリーを予感させる音楽予告が今回解禁された。英語で歌い上げる八代の声に日本語字幕が付く映像は、歌詞と大切な人を想うドリーの想いが重ね合わされ、感動がかきたてられる。「忘れないわ 愛しいあなた。忘れられないの どこにいても」という歌詞に注目してほしい。これは、忘れんぼうのドリーが唯一忘れなかった“家族に対する想い”を表しており、大人が自分にその歌詞を重ね合わせ、心にも染みいる内容となっている。ドリーはマーリンと出会う前、自分がどこから来たのか、家族はいるのか、自分は何者なのか忘れてしまい孤独だった。だが、マーリンとニモの生活の中で、あることをきっかけに、自分にも「アンフォゲッタブル=忘れられない」大切な家族がいたことを思い出す。離れ離れになってしまったかけがえのない両親にたまらなく会いたいと願うドリー。そんな切なく誰もが共感できる思いを、八代亜紀がしっとりとした歌声に乗せて日本中に感動を届ける。
映画をいち早く鑑賞したファンの中からは、エンドソング「アンフォゲッタブル」で本作の感動が増すとの声が。字幕版ではシーアの声が、日本語吹替版では、シーアのエンドソングと八代が歌う日本版エンドソング、2つのバージョンの「アンフォゲッタブル」を楽しめる。

 音楽予告の最後に、赤ちゃん時代のドリー“ベビー・ドリー”が「私を忘れないで」と言うシーンがある。ドリーは幼い時から、自分が何でもすぐ忘れてしまうことを自覚していた。だからこそ、他人も自分のことを忘れてしまうかもと不安を抱えていて、大好きな両親にだけは忘れられたくないと願い、自分も大好きな両親を忘れたくないと強く思っていた。こんな切ない気持ちについて八代は「ドリーは忘れんぼうだけど、心の中のどこかに忘れられない思い出がずっと残っている。そういう心境は誰にでもありますよね。とても切なくてノスタルジックな気持ちになります」とドリーの気持ちを代弁。大人も子供も誰でも共感できる物語だと語っている。

 忘れんぼうだけど楽天家で、一見するとユーモラスなキャラクターにも見えるドリー。しかし、世界中から愛されるドリーの過去に秘められた切ない思いを観客に伝えたかったとアンドリュー・スタントン監督は語っている。「ドリーは人生のほとんどを海の中をさまよって生きてきたけど、何でもすぐに忘れてしまうため、海の中で出会った者たちのことを思い出すことはできない。でも、“感情の記憶”は残っていて、大切な人との別れの記憶は覚えているんだ」と明かす。本作ではそんなドリーの過去に隠された秘密と、大切な家族に会うための壮大な冒険が描かれる。そして観客にも本当に大切なものは何なのかと問いかけ、大人にこそより心に響くラストが待っている。

忘れんぼうのドリーがただひとつ忘れられなかった<家族の思い出>とその秘密を求めて、ニモやマーリンに加え、ハンク等の新たな仲間たちと共に《人間の世界》を冒険する本作。この夏一番のエンターテイメント「ファインディング・ドリー」は、いよいよ7月16日(土)より日本公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa