CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)は2004年度に立ち上がり、これまでに48の映画作品へ助成を行い、今年で13回目を迎えます。全国から飛躍すべき映画制作者たちの劇映画企画を募集し、その制作に対して助成金や制作協力という形でバックアップを行っています。作品の完成をゴールとするのではなく作品を広く認知してもらうために、「CO2上映展」や「大阪アジアン映画祭」にてプレミア上映の場を設けてきました。

 完成作品の権利を制作者のものとすることで、劇場公開や国内外の映画祭出品など、その後の発展に向けた可能性を広げています。昨年は、第8回助成作品『Dressing UP』(監督:安川有果)、第10回助成作品『螺旋銀河』(監督:草野なつか)が劇場公開を果たし、多くの注目を集めました。また、今年公開された『俳優 亀岡拓次』の横浜聡子監督など、CO2出身の監督が第一線で活躍、国内外の映画祭や関係者からCO2作品への関心度は年々高くなっております。

 映画制作者=監督という考え方に捉われず、2014年度より俳優特待生制度を導入。俳優の育成にも力を入れ、映画制作者=映画制作に関わる全ての方を対象としたワークショップを今年も開催致します。

<映画企画募集>
【募集締切】2016年8月7日(日)必着
【募集内容】全国の映画作家を対象に、大阪を撮影地とするオリジナルの劇映画企画案を募集。選考された企画案を持つ映画作家3名に対し下記の助成を行います。助成作品として認められた作品は、第12回大阪アジアン映画祭の審査通過後、同映画祭で上映されます。
【助成内容】◎助成金:60万円(主に大阪府内で撮影することを条件とする)◎機材協力 等
【選考委員】樋野香織(合同会社バクー代表)、万田邦敏(映画監督)、森宗厚子(映画プログラマー)、横浜聡子(映画監督)、吉田浩太(映画監督)

<過去のCO2助成監督>
◎山田雅史(『コープスパーティー』監督)   第1回助成作品『堤防は洪水を待っている』
◎石井裕也(『バンクーバーの朝日』監督)   第3回助成作品『ガール・スパークス』
◎横浜聡子(『俳優 亀岡拓次』監督)     第3回助成作品『ジャーマン+雨』
◎三宅 唱(『THE COCKPIT』監督)     第6回助成作品『やくたたず』
◎リム・カーワイ(『愛在深秋』監督)    第7回助成作品『新世界の夜明け』  他 
                                  
<主催>大阪映像文化振興事業実行委員会

<問合先>大阪映像文化振興事業実行委員会事務局分室(CO2 運営事務局)

HP:http://www.co2ex.org/

執筆者

Yasuhiro Togawa