メジロフィルムズが作品のセレクトをお手伝いする沖縄まーさん映画祭が今年も5/20 (金)、5/21(土)、5/23(日)3日間、沖縄県那覇市の桜坂劇場にて開催されます。今年で4回目を迎える本映画祭、細々と小さな映画祭ながらも地元の農家さんや、食関係者、子育て中の方、地元の方も移住者の方にも、毎回たくさんの方にご来場いただいています。
本年は、2015年のまーさん映画祭での好評をきっかけに日本本格公開が決まった一杯のコーヒーに込められた神秘と、情熱を注ぐ人々を追ったドキュメンタリー。『A Film About Coffee』のおかえりなさい上映を中心に、遺伝子組み換え、バナナの裏側、寿司職人、みつばちの世界、食糧廃棄に迫った作品をピックアップ!映画を観れば観るほど、食の世界が浮き彫りになり、健康になること間違いなし。まーさんとは、沖縄の方言で”おいしい”という意味、おいしくて、為になる小さな食の祭典が、いよいよ今週末スタートです。

【沖縄まーさん映画祭 イベント概要】
日時:2016年5月20日(金)21日(土)22日(日)
会場:桜坂劇場(沖縄県那覇市牧志3-6-10)
主催:まーさん映画祭実行委員
上映作品:下記7作品

●遺伝子組み換えルーレット〜私たちの生命のギャンブル〜 ★沖縄初公開 
本映画祭がずっと追い続けている「遺伝子組み換え作物」をテーマにした最新ドキュメンタリー。医学者、健康問題の専門家、さまざまな疾患を持つ子の親、獣医、家畜の健康問題に詳しいジャーナリストたちの証言によって、遺伝子組み換え食品が人々や家畜にどんな健康の異変が起きているのか紐解いていく。特に、遺伝子組み換え由来トウモロコシで作られた粉ミルクのシーンには衝撃を受ける。(2012年/アメリカ/85分)

●A Film About Coffee ★リバイバル上映 
昨年のまーさん映画祭での好評をきっかけに日本本格公開が決まった一杯のコーヒーに込められた神秘と、情熱を注ぐ人々を追ったドキュメンタリー。みどころは、今はなき名店大坊珈琲店のオーナーの丁寧な珈琲を淹れるシーン。世界的なコーヒーブームの源流が日本の喫茶文化に基づいていた。コーヒー好き必見。(2014年/アメリカ/66分)

●次郎は鮨の夢をみる ★リバイバル上映 ★築地サヨナラ記念
85歳の寿司職人で、「すきやばし次郎」の店主である小野二郎。なぜ、名店と謳われるのか?その仕事ぶりと哲学を追ったドキュメンタリー。伝説的存在である父に追いつくべく奮闘する長男・禎一を捉え、職人と日本食の伝統の継承について、移設問題に揺れる築地市場も登場。もう一度見直したい一作。
(2011年/アメリカ/81分)

●バナナの逆襲 
バナナの農薬被害を訴えたドキュメンタリー。中米ニカラグアのバナナ労働者が、農薬による被害をについて米国の超巨大企業に対する訴訟を起こした。あまりにも強大な企業の力を前に、勝ち目はないと思われたが、裁判を請け負ったヒスパニック系弁護士ドミンゲスが闘いを挑む!多国籍化する食料生産システムの闇とともに、TPP問題やグローバリズムによって生まれるいびつな構造を描いた意欲作。東京では二部作でしたが、沖縄では『敏腕?弁護士ドミンゲス、現る』のみの上映(2011年/スウェーデン/87分)

●みつばちの大地 ★沖縄初上映 
太古の時代より受粉など人間の暮らしに欠かせない存在でありながら、近年ミツバチの大量死や失踪 が世界中で発生している原因を追ったドキュメンタリー。アメリカ、ドイツ、中国、オーストラリアなど世界各地を巡りミツバチを取り巻く現状を浮き彫りにしながら、自然のサイクルを破壊しない人の暮らしのあり方を問い掛ける。養蜂家を祖父を持つ監督のミツバチ愛に溢れた物語。(2012年/ドイツ,オーストリア,スイス/95分)

●ゲーテ診療所〜とうさんのティラミス〜 ★沖縄初上映 
都内四店舗をかまえるカフエマメヒコによる音楽コメディ 映画。ゲーテをこよなく愛する心やさしい医者ゲーテ先生を中心に、言葉を失ったクロとそれを支える家族たち、北海道で農家を営む家族など、少し不器用な人々の姿を淡いタッチで描いていく。随所にコーヒーやティラミスが登場し、思わずお腹がすいてくる。
(2016年/日本)

●ありあまるごちそう ★食料廃棄
日本の食料廃棄量年間1900万トンだ。 本作は、徹底した利益追求とコスト削減主義から生まれた流通のグローバル化の影響を受け複雑化する食の流通の姿を追う。食料廃棄物が世界トップクラスの日本。今、改めて見直したいドキュメンタリー。
(2005年/オーストリア/96分)

■映画祭リンク先 
【Facebook】https://www.facebook.com/OKINAWA.maasan/

■予告YOUTUBE
https://youtu.be/GPhY3sQRjQ4

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa