4月2日(土)から全国55劇場でスタートした「午前十時の映画祭7」(主催:一般社団法人 映画演劇文化協会)。オープニング作品『ティファニーで朝食を』と『恋におちて』は、4月29日(金)までの4週興行を終え、昨年との同期間動員対比145%、興収対比161%の大ヒット・スタートを切った。

昨年のオープニング作品『リトル・ダンサー』と『小さな恋のメロディ』は、合計動員3万3762人、興収は3267万3200円だった。今回『ティファニー〜』の動員数が2万9942人、『恋におちて』が同じく1万9173人で合計4万9115人、興収は5259万6400円となっており、動員対比は約145%、興収対比は、今年から一般料金が100円値上げの1100円となっているが、約161%の大幅アップとなった。
4月30日(土)からは『追憶』と『旅情』が上映スタート。5月6日(金)までのゴールデンウィーク期間中の1週間の動員は1万5039人、興収は1628万4300円。昨年の同期間の上映作品『ローマの休日』と『ニュー・シネマ・パラダイス』との対比で動員111%、興収で126%とこちらもアップしただけでなく、週計1万5039人という動員は、映画祭がデジタル上映に切り替わった2013年以降、週計動員の新記録を樹立した。また今回「午前十時7」ではスタートしてから5週間、動員数が毎週1万人を超えており、これも2013年以降、最高稼働状況が続いている。

今回オープニング上映された『ティファニーで朝食を』は、「午前十時」では初ラインナップされた作品だが、前述の通り動員2万9942人の大ヒットとなっただけでなく、昨年度の作品動員トップを記録した『ショーシャンクの空に』(4週間上映・動員2万5711人)を早くも抜き、一昨年度の動員トップ作品『砂の器』(6週間上映・動員2万7545人)をも抜き去って、これまでの作品動員の新記録を達成した。本映画祭でのオードリー・へプバーン人気があらためて実感される結果となったことで、来る5月14(土)から4週間上映されるオードリー主演の映画祭初上映作『マイ・フェア・レディ』の動員も期待される。

◆「午前十時の映画祭7 デジタルで甦る永遠の名作」【実施概要】
〇開催期間:2016年4月2日(土)〜2017年3月24日(金) 全51週
〇開映時間:毎朝10時開映 (※劇場によっては複数回上映もあり) 
○上映期間:1作品につき2週間上映、もしくは1週間上映 〇開催劇場:全国55劇場
〇上映作品:全29作品(※新規セレクト作23本(うち日本映画4本)+再上映人気作6本)
◆主  催:一般社団法人 映画演劇文化協会 

執筆者

Yasuhiro Togawa