7/2(土)〜岩波ホールにて公開となる映画『シアター・プノンペン』の予告編&ポスタービジュアルが決定致しましたので、ご紹介いただければ幸いです。

ソト・クォーリーカー監督は国際映画祭と国際交流基金が製作しているオムニバス映画『アジア三面鏡』の監督の一人でもあります。

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カンボジアに咲いた“幻の映画”
それは夢と秘密にあふれていた

第27回東京国際映画祭国際交流基金アジアセンター賞
2015年ASEAN国際映画祭助演男優賞/2015年ファーイースト映画祭
ブラックドラゴン賞/2014年カンボジア国際映画祭タレント・アワード

ソト・クォーリーカー監督作品
『シアター・プノンペン』

*激動の時代を生きた映画人たちの壮大なヒューマンドラマ!
*愛もあった希望もあった…一本の映画に込められた真実とは!?

カンボジアの首都プノンペン。女子大生のソポンが廃墟のような映画館で見た古い恋愛映画。何とその主演女優は母だった!美しく輝いていた母の知られざる女優時代…。40年間も母を慕い続けている映画館主。映画の最終シーンが失われていることを知ったソポンは、映画を完成させようと決心する。今は病床に伏せる母の為に。だが、その時から、軍人の父、かつて母と愛し合った映画監督ソカなど、世界を揺るがせたクメール・ルージュの時代を懸命に生きた人々の、半世紀近くにも及ぶ数奇な運命が明らかになってゆく…。

*アジア期待の新星!カンボジア映画界史上初の女性監督!

監督はカンボジア映画史上初の女性監督ソト・クォーリーカー。アンジェリーナ・ジョリー主演『トゥームレイダー』(01)のラインプロデューサーを務めるなど、ハリウッドで活躍。緻密で胸を打つストーリー展開は見る者を圧倒。第27回東京国際映画祭国際交流基金アジアセンター特別賞を始め、数々の賞を受賞。国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭共同プロジェクトによる、オムニバス映画「アジア三面鏡」で、行定勲監督など三人の監督の一人に選ばれ、将来が期待されている。

*カンボジアの新鋭スターと大御所女優!

主人公のソポンを演じるのはカンボジア期待の新鋭女優、マー・リネット。初々しい魅力で多感な年頃の女子大生と、その母親の少女時代というニ役に挑み、鮮烈な主演デビューを飾った。母親役はカンボジア映画界の大御所ディ・サヴェット。クメール・ルージュ時代を生き延びたカンボジア唯一の女優である。この二人の脇を固める演技陣の名演技も相まって、緻密に練られた感動の人間ドラマは見る者の心を掴んで離さない。

*オールロケーションですべてが本物!

多くの映画人を見守ってきた映画館シアター・プノンペン。かつて国立劇場として利用されてきた実際の映画館だ。往時は、“アジアのパリ”と呼ばれたプノンペン…ネオンに揺れるエネルギッシュな街、深い緑に囲まれ静寂の中に佇む蓮の池…。まさに現代と歴史が渾然となったカンボジアの“今”を、オールロケーションで見事に写しとっている。

(黒柳徹子さんコメント)

幻想的な映画!私がカンボジアに行ったのは30年前、ポルポトに三百万もの人々が殺された少し後でした。この映画の母親役や映写技師はその中を生きのびた人達。ラブストーリーでありながら悲しい歴史を伝える壮大な作品。  
ーー黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)

7月2日(土)〜岩波ホールにてロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa