何があっても離れない夫婦の十年を描いて、報知映画賞最優秀監督賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(木村多江)、ブルーリボン賞最優秀新人賞(リリー・フランキー)など数多くの賞を受賞した名作『ぐるりのこと。』(2008年6月公開)から7年。
キネマ旬報ベスト・テン第1位、毎日映画コンクール日本映画大賞、ブルーリボン賞最優秀監督賞(橋口亮輔)などなど、2015年度の映画賞を総なめにした『恋人たち』が、このたび、スペインのカナリア諸島で開催された「第16回ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア国際映画祭」にて銀賞に輝きました。

ラス・パルマス国際映画祭は、創意的かつ独創的な映画を世界的に発掘することに主眼を置いてきた国際映画祭。
スペインで活発に活動している監督や批評家、シナリオ作家など主要な映画人らで発足されました。
今回は世界中のエントリーから12本のオフィシャル・コンペ作品(長編部門)が選ばれ、『恋人たち』が銀賞に選出されました。
選考理由として「主人公たちの愛の苦難を通して、現代の日本人を新鮮に生々しく描写している。
型にはまった扇情的なドラマには陥らない、辛辣かつ自然な作風である。」と評されました。
この受賞が『恋人たち』の海外映画祭、初受賞となります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa