日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』(2月27日(土)より、テアトル新宿、沖縄の桜坂劇場ほかにて全国順次公開)が、今年1月27日から開催される第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に正式出品することが決定致しました。

本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛され、2012年文化庁在外芸術家派遣によりニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影しました。
厭世的生活を送る主人公の盲目の貝類学者にリリー・フランキーを迎え、寺島しのぶ、橋本愛、池松壮亮といった豪華共演者が脇を固めます。

坪田義史監督作品は前作『美代子阿佐ヶ谷気分』も、第39回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門に出品され大きな評価を受けています。

また、本作で抽象映像監督を務めた牧野貴の短編「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品されることも決定。1月30日、31日に上映されます。牧野は同部門で最高賞であるタイガーアワードも受賞している実力者です。現在、坪田監督のロッテルダム映画祭の参加が決定しております。

『シェル・コレクター』チームがロッテルダム国際映画祭を席巻しそうです!

【坪田義史監督より映画祭出品に寄せて】

新作『シェル・コレクター』を日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来る事を大変嬉しく思っています。
ロッテルダム映画祭は、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』で招待されていてご縁を感じます。
アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。
海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです。

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【リリー・フランキーより作品に寄せて】

15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。
『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。
いろんな意味で稀な映画。美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください。

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◆ロッテルダム国際映画祭

オランダのロッテルダムで開催される映画祭。今年で45回目を迎え、世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する、国際映画祭の中でも権威ある映画祭のひとつ。
『シェル・コレクター』が正式出品されるBright Future部門は、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品(1本目および2本目までの監督作に限る)をセレクションする部門で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa