◆松田龍平が最新作で“おじさん”を演じ新境地を開拓!子役との絶妙な掛け合いに注目!
兄の家に居候し、スポーツもできないし、お金もない。大学の臨時講師として哲学を教えているせいか、屁理屈ばかりこねている“おじさん”。兄夫婦の子供=おじさんの甥っ子・雪男目線で描かれる本作では、最後まで“おじさん”としか呼ばれない役どころだ。雪男と行動を共にし、何かに熱中するとすさまじいエネルギーとやる気を見せる。一目ぼれした女性を追いかけるために、ハワイへ行こうとあの手この手を画策するのだが、どれも他力本願だったり、運任せのものばかり。懸命に目的を果たそうとする姿は、なぜだか憎めなくて可笑しくて、誰もが思わず笑ってしまう。そんな魅力的な、ある意味最強の愛されキャラクター(!?)である“おじさん”の映画が2016年、秋・公開いたします。

“おじさん”を演じるのは、日本を代表する映画俳優・松田龍平。『探偵はBARにいる』シリーズや、『舟を編む』(13)、『ジヌよさらば〜かむろばむらへ〜』(15)、『モヒカン故郷へ帰る』(16) 等、話題の作品に出演し続け、強烈な個性を放つ松田。企画・脚本を担当した須藤プロデューサーが「彼と組もうとする監督、プロデューサーの誰もが、自分であれば全く違う松田龍平の一面を切り出せるのではないかと期待をしてしまうワン&オンリーな俳優。この話自体は凄くウェルメイドな話なので、そのまま演じてしまうと鼻につく芝居になってしまう危険性がある。自分の存在をすっと消してその場に溶け込むことが自然体で出来てしまう松田さんであれば、この作品をあるべき方向に持っていってくれると思った。」と語る程、ある意味しっくりと作品になじむ“おじさん”役の松田に大注目!

そして、子供とは思えないしっかりもので、時におじさんを叱り、助け、絶妙なやりとりをしながら物語を大きく動かしていく重要な雪男役には、子役の大西利空(おおにしりく)。度重なる選考を見事勝ち抜いた大西と相性ばっちりの松田のコンビが、日本人が愛してやまない「家族」「恋」「旅」をテーマに、人に対する優しさや寛容さ、そして温かい心を伝える、21世紀版“寅さん”のような娯楽性の高い作品を生みだします!

◆松田龍平×山下敦弘監督 初タッグ!
 『天然コケッコー』(07)で第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少で受賞した山下敦弘がメガホンをとる本作。

『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、『味園ユニバース』(15)等話題作を手掛け、独特のオフビートな作風で見るものをとりこにする山下監督が、ポップでカラフルな21世紀版「寅さん」を作り上げます!

 本作は10月5日(月)、都内にてクランクインした撮影は、10月23日(金)日本パートクランクアップを経て、撮影場所をハワイに移し10月30日(金)ハワイ(オアフ島)編の撮影を開始。その後ハワイ島での撮影等を終え、11月15日(日)オールクランクアップ。映画の公開は2016年秋全国公開予定。

【松田龍平コメント】
映画”ぼくのおじさん”で、おじさん役をやることになりました。
”ぼく”が、哲学者で変わり者のおじさんを観察するところから始まる物語は、
ほのぼのしていて、どこかノスタルジックですごく面白いと思いました。
”ぼく”の雪男は大人びた少年なんですけど、演じている利空は撮影の本番ギリギリまで遊んでたりするやんちゃなヤツで、その現場の空気感がとても心地良かったです。ハワイの撮影では、現地のスタッフも合流して、日本の撮影とはまた違った濃厚な日々でした。ぼくとおじさんの思索の旅が日本からハワイへ広がって、映画の中にどう溶け込んでいるのか、
僕自身も楽しみです。

【山下敦弘(監督)コメント】
今回『ぼくのおじさん』を映画化するにあたって個人的にチャレンジの連続でした。
例えば“子供たちに観てもらえる映画にする!”とか“初の海外ロケ!”など至るところで様々な壁にぶつかる…はずだったんですが、肝心なその壁が柔らかく優しかったので心地よく現場を終えることが出来ました。たぶんそれは原作者・北杜夫さんの作品世界のおかげだと思っています。
楽しい原作と素晴らしいキャスト・スタッフで作った『ぼくのおじさん』を楽しみに待っていてください

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執筆者

Yasuhiro Togawa