映画『愛を積むひと』ブリュッセル国際映画祭で樋口可南子が最優秀女優賞を受賞!
この度、第40回ブリュッセル国際映画祭のコンペティション部門に出品されておりました、朝原雄三監督『愛を積むひと』(英題:The Pearls of The Stone Man)で、出演の樋口可南子(56歳)が最優秀女優賞<Prix de la meilleure ACTRICE>を受賞いたしました。
現地時間11月21日19:00から行われました、第40回ブリュッセル国際映画祭の授賞式にて発表となりました。
■「ブリュッセル国際映画祭」とは1976年に創設されたブリュッセル国際映画祭は今年で40回目を迎えます。今までの39年間はインディペンデント映画を中心に上映する映画祭として有名でしたが、今年からはチームもテーマも一新し、「ブリュッセル国際映画祭」として規模を拡大しました。
■今まで本映画祭で日本映画が上映されたことはないので「愛を積むひと」はブリュッセル映画祭初、かつ今年唯一のコンペティション部門で選ばれた日本映画となります。
■朝原雄三監督作品でコンペティション部門に出品されたのは本作が初となり、受賞も初めてとなります。
■11月中旬のパリ同時多発テロの余波を受け、本映画祭会期中に開催地ブリュッセルでは最高警戒レベル4に引き上げられましたが、コンペティション部門への上映並び授賞式には日本からプロデューサー1名が出席しました。
樋口可南子 コメント
思いがけない大きな受賞に、ただただ驚いています。
ベルギーからプロデューサーがトロフィーを抱えた写真が届いて初めて知りました。
受賞の喜びと同時に警戒厳しい国からプロデューサーが無事に帰国してくれることを祈った一日でした。
この心優しい映画が海外へ渡ってくれたことがほんとうに嬉しいです。
今は、スタッフと一緒にお祝いしたい気持ちでいっぱいです。
朝原雄三監督 コメント
むずかしい役をためらいや怖気を振り払って演じてくださった樋口さんの勇気が、結果として演技を超えた存在感を持って登場人物として映画に実を結びました。これからも時々でかまいません、その芯の通った凛とした姿をスクリーンに現わしてください。
ややこしい政治情勢の只中にあるブリュッセルで寛容をテーマにしたこの映画が上映されたことに深い感慨を覚えます。
本作受賞理由
・樋口可南子さん演じる良子の、全てを許し包み込む演技が素晴らしかったこと。
・本作のテーマが人間関係の構成を使って見事に表現されており、監督の演出は繊細でありながら、希望があるメッセージがとても強く伝わって来たもの。
注)・厳戒態勢が続く中、当初11/21に予定されていたクロージングセレモニーは中止となり、関係者のみの夕食会の場にて各賞の発表と授与式が行われました。
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執筆者
Yasuhiro Togawa