1997年、「ハリー・ポッターと賢者の石」が世界的大ベストセラーとなって2001年に映画化されてより、2011年までにシリーズ累計8作品で世界興行収入約9268億円(※1ドル=120円換算)という他の追随を許さない、メガヒットムービーとして日本でも広く親しまれている「ハリー・ポッター」の5年ぶりとなる新シリーズ「ファンタスティック・ビースト」の各国のタイトルがアメリカやイギリス、台湾、日本を含む全世界約60か国で解禁された。

日本の映画タイトルは「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」に決定した。これまでにも発表されていた作品の原題である「Fantastic Beasts and Where to Find Them」(直訳:幻の動物とその生息地)を採用した国がアメリカやイギリスなど、半数以上を占めたが、日本を含む12か国が独自のタイトルを採用。日本は2016年冬の公開に向けて本格的に動き出す予定となっており、近日映像も世界同時に解禁される可能性があるという。今後の動きにファンは釘づけになりそうだ。

映画の物語は、ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した、魔法動物たちを研究した魔法使いが主人公の物語。ハリー・ポッターの1作目から約70年前のアメリカが舞台となっている。それ以外の情報はほとんど明らかになっていないが、ハリー・ポッターシリーズの原作者J.K.ローリングが初めて映画の脚本に加わり映画のために物語を書き下した渾身の一作となっている。
ダニエル・ラドクリフ演じたハリー・ポッターに続き、本作をけん引することとなった主人公ニュート・スキャマンダーを演じるのは『彼女と博士のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を射止めた今最も注目を集める実力派俳優のエディ・レッドメイン。今回は、旅先で発見した幻獣たちを記録したのちニューヨークにたどりつく、魔法界きっての魔法動物学者に扮する。
ハーマイオニーのような新ヒロイン役を射止めたのは『インヒアレント・ヴァイス』のキャサリン・ウォーターストンでニューヨークで主人公が出会う魔法使いを演じるほかコリン・ファレルといった名俳優も魔法使いの役で登場するというが、まだ詳細は明らかになっていない。監督を手掛けるのは、シリーズ5〜8作の監督を務めたデイビッド・イェーツ監督。そしてプロデューサーは、全8作品のプロデュースを手掛けたハリウッドの超スゴ腕プロデューサーのデイビッド・ヘイマンが続投。まさに、正統なる“ハリポタ”の作り手たちによる、新シリーズとあって、どんな映画が誕生するのか、世界中のファンが待ちわびている映画となっている。世界的大人気シリーズの新作とあって、制作の内容については厳戒態勢となっており、今後の動向にますます目が離せない。映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は2016年冬、全国公開。

■ワーナー・ブラザース映画 コメント■
これまでハリー・ポッターの魔法の物語に親しんだ皆様に、新たに始まる新シリーズでこの素晴らしいファンタジーの世界を楽しんでもらいたいという思いから、未知の動物に魅了され夢と希望を胸に世界中を旅する魔法使いの姿と、壮大なスケールの物語をタイトルから感じてもらえればと今回のタイトルに決定いたしました。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa