英語版やフランス語版をはじめ、世界各国でそれぞれの国を代表する超豪華俳優陣が声を演じることで話題の本作。日本語吹替版においてもそれに負けない豪華俳優陣が吹替声優を努めます。

女の子が生きる「現実の世界」
☆CGアニメーション☆

「それじゃあ、まず最初に」と、可愛らしい声で「星の王子さま」の物語について“大人な意見”を述べるのは、鈴木梨央さんが吹替を担当した主人公の“女の子”。“大人になりすぎた現代”を生きる、友達のいない少女です。「星の王子さま」の物語が書かれた紙飛行機を読んで、初めて飛行士の家に訪れた彼女は「小さな子供が砂漠にいたのがすごく不自然。食べ物も水もなくて生きられるわけがないし・・・」と、「王子さま」のお話に初めて触れた際に抱いた疑問をとして飛行士に話すシーンです。その姿はまるで、小さな大人のよう。

次に登場するのは、女の子のお母さん。吹替を務めるのは瀬戸朝香さん。物語に唯一登場する女の子の肉親です。映像内で彼女が女の子に説明している〝人生設計″は娘の将来を思うあまりに作成したもの。「何一つ運任せにしない」とそこ書かれたスケジュールには女の子が友達をつくる時間はありません。

続いて、津川雅彦さんが吹替を担当した飛行士。彼は女の子の隣の家に住む風変わりな老人です。吹き替えは津川雅彦さん。彼はかつて、星の王子と出会った大切な思い出を女の子に打ち明けます。女の子が生きる現実の世界で、唯一原作に登場する“飛行士”は女の子が「星の王子さま」という物語に出会い冒険に行くきっかけを与える重要な役柄です。

https://www.youtube.com/watch?v=GcHeHcIFfQs

老飛行士が語り、女の子が想像する原作の「星の王子さまの世界」
☆ストップモーション・アニメーション☆

「現実の世界」の登場人物たちに続き、登場したのは飛行士が語り、女の子が想像する「星の王子さま」の物語のキャラクターたち。

星の王子さまに友情を教えるキツネはひとりぼっちの星の王子に初めて出来た友達です。吹替を担当したのは伊勢谷友介さん。「君にとって俺は10万匹いるキツネと同じ。でもなついたら、お互いが必要になる」と、大勢の中から誰かが唯一無二のかけがえのない人となる理由を教えるシーンです。

続けて、星の王子さまの恋人バラ。吹替には滝川クリステルさんがキャスティングされました。「私は太陽と同時に生まれたの」と話す美しいバラに王子は一目見て恋に落ちます。しかし、星の王子は大切に世話するも、彼女のわがままさに疲れ果て、星をめぐる旅に出ます。

そして、砂漠で星の王子さまに「こんばんは」 とヘビが怪しげに語りかけます。吹替を務めたのは竹野内豊さんです。人を死に至らしめる強力な毒を持っています。地球を訪れた王子が最初に出会うキャラクターです。

続けて登場したのは“うぬぼれ男”。様々な個性的なキャラクターが登場する本作で、もっとも空気が読めない可笑しな勘違い男です。吹き替えはビビる大木さん。「これ?お辞儀用だよ」と王子に話す彼は、帽子をとってお辞儀をするために帽子を被るような間抜けな男です。人から拍手で称賛されることにのみ生きがいを感じる変わった大人の象徴的なキャラクター。

映像の最後は星の王子さま。「羊の絵を書いてくれない?羊を書いて」と飛行士にせがむ、王子と飛行士の出会いのシーンです。池田優斗さんが吹替を担当しています。B612という、家ほどの大きさしかない小惑星からやってきた不思議な少年です。

吹替キャスト陣たちのアフレコ中の表情からは、主人公の女の子役を担当した鈴木さんを始め、深いテーマを持ったキャラクターを、それぞれ愛情たっぷりに演じている様子が伺えます。
世界中で愛される名著である「星の王子さま」は読む人それぞれに解釈も異なり、それぞれが抱く“星の王子”像も様々です。読むたびに新たな発見をもたらす奇跡の物語であり、今なお根強いファンを抱える名著として知られる原作を題材とした本作。鈴木梨央、瀬戸朝香、津川雅彦、伊勢谷友介、滝川クリステル、竹野内豊、ビビる大木、池田優斗ら第一線で活躍する俳優たちは、親しみなれた言語で、日本の幅広い世代の人に愛されるよう本作の魅力を最大限に引き出しています。

豪華キャストたちにとっても“一生に一本”の大切な映画。あなたもきっと、ずっと探していた大事なものと出会えるはず。9歳の女の子と一緒に、王子さまに会いに行きませんか?この冬一番の感動ファンタジー超大作『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月21日(土)2D&3Dで全国ロードショーとなります!

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執筆者

Yasuhiro Togawa