先日実写映画化決定をお伝えさせていただきました、マンガ大賞&このマンガがすごい!ダブルで2年連続ランクイン、三部けい原作の超話題のミステリー『僕だけがいない街』(ワーナー・ブラザース映画配給/2016年春公開)。先日発表させていただきました、キャスト:藤原竜也、有村架純、及川光博、石田ゆり子に加えて、このたび6名の追加キャストを発表。

映画化発表時に「これ子役が結構重要じゃない?」「こ、こ、子供時代は……誰が?!」「過去編での子役さんの方が重要ではないだろうか。」とSNSで大きな話題となった、物語の重要な役割を担う2人の子役に、鈴木梨央、中川翼が抜擢された。

鈴木はNHK大河ドラマ「八重の桜」や、連続テレビ小説「あさが来た」で、共に主人公の幼少期を演じるなど、国民的子役に成長。来月公開の映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』(11月21日公開)では、主役の女の子(吹き替え)を演じるなど大役の出演が続くが、本作では物語のカギを握る少女・雛月加代役を演じる。母子家庭で、さらに母親から虐待を受けるという凄惨な役に挑む。対して中川は約300人の中から、オーディションで役を勝ち取った新星。藤原竜也演じる藤沼悟の少年時代の役だが、身体は小学生で、中身(頭脳や心)は大人という難役。つまり、藤原竜也演じる藤沼悟役を、子供の身体で表現しなければならない。

子役2名からと、平川監督よりふたりに関するコメントが到着しておりますので、併せてご紹介下さい。

鈴木梨央
「初めて台本を読んだとき、ストーリーの展開に目が離せず一気に台本を読みました。加代はむずかしい役ですが、加代の気持ちになって苦しみや悲しみ、希望が表現できたらと思います。」

中川翼
「幼少期の大役に選ばれてとてもうれしかったです。ぼくは原作を読んでこの先どうなるのかとワクワクしました。大人の心を持った幼少期悟役を演じるのはとても難しいと思うけど大人の気持ちになったつもりで一生けん命がんばりたいと思います。」

平川雄一朗監督
「悟役の中川翼くんは、オーディションで会って藤原竜也さんに似ているなというのが第一印象です。加代役の鈴木梨央さんは、『八重の桜』や『WOMAN』などで拝見していて、ひたむきな芝居をする女優さんだという印象から、今回の加代という役が持つ芯の強い子を演じてもらいたいと思いました。二人とも何度か他の子役の子達とリハーサルをやっていきました。梨央ちゃんの芝居は安定していましたが、翼くんは苦労したと思います。何度か涙を流すほどに追い込まれていました。そもそも29歳の大人が10歳の子供になるという想像を超えた役でしたから、かなりハードルは高かったです。ただ、撮影に入る時にはしっかり悟が他の子供たちをリードしていて、藤原竜也になりきる為に私服も似せたりしていて、その成長ぶりには驚かされました。梨央ちゃんに関しても、原作である漫画を日頃研究していたと撮影後に聞いたのですが、漫画の世界から飛び出して来たように雛月加代という役に没頭していて素晴らしかったです。」

また、杉本哲太、林遣都、福士誠治、森カンナという実力派が揃って出演することも併せて発表させていただきます。

既報のとおり、映画界をリードする藤原竜也と有村架純という若手実力派の共演であることに加え、悟の母・藤沼佐知子役にはその美貌だけでなく卓越した演技力も兼ね備える石田ゆり子、そして不敵な笑みを絶やさない悟の小学校の教師・八代学役には、どんな難役も個性たっぷりに演じ切る実力派俳優、及川光博が脇を固めるだけでなく、今回発表させていただいた鈴木梨央、中川翼、杉本哲太、林遣都、福士誠治、森カンナが加わり盤石の布陣を、『JIN-仁-』『天皇の料理番』でその手腕が高く評価された平川雄一朗監督がどう料理するのか、原作のファンのみならず、映画ファンにとっても非常に楽しみな作品になりそうだ。
映画『僕だけがいない街』は2016年春、全国公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa