J・C・チャンダー監督最新作である緊迫の社会派ヒューマンドラマ『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』が、10月1日(木)よりTOHO シネマズ シャンテ他にて全国順次公開致します。

ビジネスの現場で経営者が強いられる壮絶な危機を、圧倒的クオリティと息もつかせぬ緊迫感で描き、本年度映画賞を席巻した本作。
昨年全米公開され、24の映画賞の40部門にノミネートされ、ナショナルボードオブレビューで作品賞、主演男優賞、助演女優賞をはじめ、ゴールデングローブ賞で助演女優賞ノミネート、ほか6部門に輝きました。

主人公の経営者アベルには『インサイド・ウーィン・ディヴィス 名もなき男の歌』、『スターウォーズ/フォースの覚醒』他、目下人気急上昇中の実力派俳優オスカー・アイザック。夫の成功を支えつつも家族を守りたい妻アナにはアカデミー賞に2度ノミネートされた『ゼロ・ダーク・サーティ』ジェシカ・チャステイン。

この映画の製作では、ジョルジオ・アルマーニは、J.C.チャンダー監督、そして『ムーンライズ・キングダム』と『カポーティ』で2度の衣装デザイナー賞にノミネートされ高い評価を受ける衣装デザイナー、カシア・ワリッカ=メイモンとコラボレートしました。

アナ役を演じたジェシカ・チャステインが映画でまとった、シックなデイタイムのドレスや、ビーズを散りばめたジャケットとストラップレスのイブニングドレス、スタイリッシュなホワイトのラップトレンチコートなどは、全てジョル
ジオ アルマーニによるもの。チャステインとワリッカ=メイモンはミラノのジョルジオ・アルマーニ個人が所蔵しているアーカイブを訪れました。1980年代にインスピレーションを得てデザインした最新ルック以外に、チャステインが着た衣装のほとんどが、大切に保管されてきたビンテージの洋服です。

チャステインとアルマーニとは数年来の親しい関係で、『ゼロ・ダーク・サーティ』で主演女優賞にノミネートされて出席した2013年のアカデミー賞授賞式では、チャステインの着こなすアルマーニに注目が集まりました。2011年、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』で初めてアカデミー助演女優賞にノミネートされたという一報を受けたとき、チャステインはパリで行われたジョルジオ アルマーニ プリヴェのファッションショーの最前列に座っていました。

ジョルジオ・アルマーニは、このように述べています。
「J.C.チャンダーやカシア・ワリッカ=メイモンとのコラボレーションは、私にとって大きな栄誉となるものでした。このすばらしい映画の構想に、私はとても魅了されました。というのも、女性の服装に革命が起きた時代を描こうとするものでもあるからです。ミニマリズムという新しいコンセプトはまさに衝撃的なものでした。自信みなぎる女性たちのワードローブには、パワースーツがちょうど姿を見せ始めていた頃でした。ジェシカ・チャステインはとてもチャーミングな女性であり、いつも私の服を完璧に、しかも簡単に着こなしてくれています」

また、J.C.チャンダー監督は「ジョルジオ アルマーニのファションには、スタイル感覚、クラッシーな高級感、パワーが溶けあっていますが、それらはどれも、ジェシカ・チャステインが演じる役柄を通じて私が伝えたいと願っているものです。カシア・ワリッカ=メイモンを衣装デザイナーに迎えたこと、アルマーニのすばらしいビンテージアーカイブを利用できたことで、1981年についての私のビジョンを形にするための完璧なコラボレーションが実現したのです」と語ります。

本作のニューヨークのプレミアではチャステインはもちろんアイザックもジョルジオ アルマーニを着用して登場した。

1980年の『アメリカン・ジゴロ』で、リチャード・ギアの衣装をデザインして先鞭をつけて以来、ジョルジオ・アルマーニは、ファッションデザイナーが映画の衣装を手がけるムーブメントの最前線に立ち続けてきました。アルマーニが衣装協力した映画は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ダークナイト ライジング』『ダークナイト』『アンタッチャブル』『ガタカ』『魅せられて』『シャフト』『タキシード』『五線譜のラブレター』『オーシャンズ13』『
フェア・ゲーム』『ソーシャル・ネットワーク』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』など、数百本にも達します。

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執筆者

Yasuhiro Togawa