平素よりお世話になっております。アカデミー賞女優ヘレン・ミレン主演最新作、クリムトの名画をめぐる感動の実話を描いた映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』が11月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他で全国公開いたします。この度、公開に先駆け、ヘレン・ミレンとサイモン・カーティス監督の来日が正式決定!10月22日(木)より開催となる、第28回東京国際映画祭の特別招待作品に選出された本作の舞台挨拶に登壇することとなりました。

今回、『REDリターンズ』以来、映画のプロモーションでは約2年ぶり2度目の来日となるヘレン・ミレン。彼女と言えば、2006年に公開された『クィーン』で、実話に基づくエリザベス女王の苦悩や葛藤を表現し、アカデミー賞主演女優賞を受賞した名女優。本作でも、クリムトが描いた伯母アデーレの肖像画、通称「黄金のアデーレ」を取り戻す為、オーストリア政府を訴えた実在の女性マリア・アルトマンを、辛い過去と向き合いながらも確固たる信念を持ち、常に明るく前向きでジョークを欠かさないキュートな姿で見事に演じ切っている。

役作りにあたり当時82歳であったマリアの大量の供述録を読むほか、映画のテーマの一つであるユダヤ人迫害についての書物にも可能な限り目を通したという勤勉家のヘレンは、親日家としても知られ、前回の来日では「アリガトウ」や、当時の人気ドラマ「半沢直樹」の決めゼリフ「バイガエシ(倍返し)!」と惜しみなく日本語を披露して見せた。今回の来日ではどのようなファンサービスを見せてくれるのか。プライベートも含めて初となるサイモン・カーティス監督の来日とともに、是非ご注目ください!

ヘレン・ミレン (マリア・アルトマン) 
1945年7月26日イギリス・ロンドン生まれ。
<主な出演作>
『英国万歳!』(94) ※カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞。
『クィーン』(06) ※アカデミー賞主演女優賞受賞。
『ゴスフォード・パーク』(01)『終着駅 トルストイ最後の旅』(09) ※アカデミー賞ノミネート。
最近では『ヒッチコック』(12)、『REDリターンズ』(13)、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(14)などに出演。
2003年に大英帝国勲章を受勲、デイムの敬称を受けた。

サイモン・カーティス(監督) 
イギリス生まれ。ロンドンとニューヨークで舞台演出家として活躍。後に『リトル・ヴォイス』として映画化された舞台「リトル・ヴォイスの栄光と挫折」を演出した。その後マギー・スミス、イアン・マッケラン・ダニエル・ラドクリフが出演したBBCのTV映画「デビッド・コパーフィールド」(99)や、ジュディ・デンチ、マイケル・ガンボンなどが出演し、エミー賞と英国アカデミー賞を受賞したテレビシリーズ「クランフォード」(07〜09)などを監督した。『マリリン 7日間の恋』(11)で長編監督デビュー。本作において、アカデミー賞で2部門、ゴールデン・グローブ賞で3部門、英国アカデミー賞で6部門にノミネートされ、主演のミシェル・ウィリアムズはゴールデン・グローブ賞とインディペンデント・スピリット賞を含む12の映画賞で主演女優賞を受賞した。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=53753

執筆者

Yasuhiro Togawa