終戦直後から 17 年にわたり行われたアメリカによる核実験の日本への影響を粘り強く取材し、埋もれた真実を丹念に掘り起こしたドキュメンタリー映画『放射線を浴びたX年後』(2012 年 9 月公開)。

ローカル番組を映画化して話題を呼んだ作品の第二弾となる『放射線を浴びたX年後 2(仮)』。

前作『放射線を浴びたX年後』は、全国各地で草の根的に自主上映が広がり、その展開は多くのメディアで注目を集め、高い評価を受けました。しかし南海放送では、前作公開後も「これはゴールではない。
事件を解明したい」と、打ち切ることなく調査を継続していました。
そのなかで、新たな動きが起こりました。
前作を観た漁船員の遺族が立ち上がり、被ばく者を捜し求めるという活動を始めました。
南海放送が行った土壌調査では、海だけではなく日本列島にまで及んだ被ばくの実態がみえてきました。
さらに、外務省・厚生労働省では昨年、これまで表に出ることのなかった船の数や被害の実態を記録した文書を公開。厚生労働省では開示した文書について専門家に「評価」を依頼し、来年 3 月にはその結果が報告される見通しとなっています。

ヒロシマ・ナガサキから 70 年、フクシマから 5 年を目前にした公開に込められたメッセージとは?

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執筆者

Yasuhiro Togawa