日本テレビと『シンデレラ』『アバウト・ア・ボーイ』のクリス・ワイツが共同企画開発
脚本は『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』『エンド・オブ・ホワイトハウス』のクレイトン・ローゼンバーガー&カトリン・ベネディクト夫妻が担当

日本テレビ放送網株式会社は、株式会社All Nippon Entertainment Works及び、クリス&ポール・ワイツ兄弟率いる映画製作会社Depth of Field(デプス・オブ・フィールド、以下DOF)と共同で、大ヒット作『藁の楯 わらのたて』のハリウッド・リメイクの開発に着手致しました。

プロデューサーを務めるのは映画『藁の楯』のプロデューサーである日本テレビの北島直明と、DOFのクリス・ワイツ氏、アンドリュー・ミアーノ氏、ダン・バルゴイェン氏。脚本は『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』『エンド・オブ・ホワイトハウス』のクレイトン・ローゼンバーガーとカトリン・ベネディクト夫妻が手掛けます。

オリジナル映画『藁の楯』は『BE-BOP-HIGHSCHOOL』シリーズで知られる漫画家の木内一裕氏の小説家デビュー作品を、三池崇史監督が映画化したサスペンス・アクション。10億円の懸賞金をかけられた殺人犯を護送することになった5人の刑事たちの緊迫した戦いを描いています。大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、山崎努ほか豪華キャストも話題となった本作は興収18.3億円と国内で大ヒット。2013年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に公式選出されています。さらに、2016年1月16日には原作小説『藁の楯』の英語翻訳版が全世界でVertical社より出版される予定です。 

日本テレビの北島プロデューサーは、「日本国内での製作当初から、本作のスケール感・テーマ性は世界でも通用する可能性を確信していた」と語り、さらにハリウッド・リメイクのオファーが殺到する中で「ANEWとDOFとの共同開発プロジェクト内容が具体的で、実現性が一番高いと思いました。そして、ANEWの日本スタッフ、USスタッフや、DOFのワイツ氏、ミアーノ氏、バルゴイェン氏の『藁の楯』に対する強い熱意を感じた事がパートナーに選ばせて頂いた最大の理由」と、今回の企画開発に期待を寄せています。 

DOFのクリス・ワイツ氏は、「原作で最も印象深かったのが、アクション・サスペンスが基盤の作品でありながら、モラルを厳しく追求する物語だという点です。法と正義のグレーゾーン、そして殺人犯の人権について分析をした作品です。そこには、簡単な答えはありません。私たちは、観客が『自分だったらどうする?』と議論をしながら劇場を後にすることを目指したいと思います」とリメイク作品への意気込みを語りました。また、ダン・バルゴイェン氏は、「北島さんをはじめとする日本テレビとANEWの皆さんとご一緒できて嬉しいです。最高のパートナー関係を築いていきます」と語っています。

ANEWのアンマリー・ベイリー氏も、「三池崇史監督の映画は緊張感にあふれ、アクション満載で、冒頭から観客の心をわし掴みにするものでした。その作品を基に、有能な脚本家のローゼンバーガー氏とベネディクト氏、そして実績のあるDOFが加わり、大ヒットリメイクを生み出す要素が揃ったと言えます」と抱負を述べました。

本作の公開は2017年の秋頃を目指しています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa