富山県黒部市、石川県金沢市など北陸の町と東京を舞台に、三姉妹と母親との絆を描く映画『カノン』。三姉妹を演じるのは、今をときめく3人の人気女優、比嘉愛未・ミムラ・佐々木希。次女・岸本藍(あい)役を演じる比嘉は、「GTO」(フジテレビ系)、民放初主演となった「恋愛時代」(日本テレビ系)などのTVドラマでの活躍が目立つなか、2013年に公開された『飛べ!ダコタ』以来の主演映画となる。近年舞台にも主演するなど活躍の幅を広げているミムラが長女・宮沢紫(ゆかり)役を、昨年主演映画『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』が公開され、今後も公開作が控えている佐々木が三女・岸本茜(あかね)役を演じる。

金沢・富山・東京にそれぞれ別々に住む三姉妹が祖母のお葬式に集まった。そこで明かされる、「死んだ」と聞いていた母親のこと。母の真実を探るなかで、それぞれが等身大の悩みと向き合い、自分たちの前に立ちはだかる人生に勇気を持って一歩踏み出していく——。

劇中で三姉妹によって演奏される、母と娘たちの記憶を結ぶピアノ曲「パッヘルベルのカノン」から本作のタイトルは付けられている。

監督は前作『リトル・マエストラ』によって内外で高く評価された雑賀俊朗(さいがとしろう)。脚本は漫画原作者としてデビューし、雑賀監督の『チェスト』で映画脚本を手がけた登坂恵里香のオリジナル。2015年3月の北陸新幹線開通で注目を集める石川、富山を舞台に繰り広げられる、三姉妹の成長物語だ。

映画『カノン』は、8月24日より黒部市から撮影開始、2016年5月に全国公開予定。

●比嘉愛未(次女・岸本藍役)

誰もが持っている【家族】
すごく近くにいるのに、実は相手のことをよく知らなかったり。。
この脚本を読ませて頂いて、本気で家族と向き合いたい‼と感じ、切なく暖かい気持ちになれました。
その世界観をしっかり丁寧に表現していきたいと思います。
そして、生まれて初めてのピアノへの挑戦も大きな見せ場の一つなので、ぜひ多くの方に観て頂きたいです。

●ミムラ(長女・宮沢紫役)

実は数日前、個人的に下見として北陸新幹線に乗り少しロケ地を見て参りました。短時間でしたが車窓からの景色も素晴らしく、撮影が楽しみです。
黒部市を主として富山県石川県にも御協力頂けるということで、ありがたい環境での撮影を感謝しつつ、現地の空気を活かして比嘉さん佐々木さんと三姉妹を演じたいと思います。
大人になれば無条件に強くなれると考えがちですが、実際には弱い部分や過去からの傷を具に見つめられるようになるのが“大人”かなと感じる今。この作品に込められた想いが沢山の方の心に反響するよう尽力致します。

●佐々木希(三女・岸本茜役)

初めて訪れる富山県黒部市での撮影と、以前撮影で訪れたことのある石川県での撮影が今から楽しみです。
気持ちの良い風景を感じ、美味しい空気の中で、長女役のミムラさんと次女役の比嘉さんと息を合わせながら伸びやかに演じられるよう頑張ります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa