映画『日本のいちばん長い日』 (8月8日公開/アスミック・エース、松竹配給)は、昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督が完全映画化。太平洋戦争終戦の舞台裏では何が行われていたのか? 日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語に挑みます。ベテランから、躍進目覚ましい若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの豪華競演が実現。すべての日本人に伝えたい、戦後70 年の壮大な記念碑となる感動作が、ここに誕生しました。

本作に関しまして、昭和天皇を演じた本木雅弘さんによる玉音放送ノーカット版が初公開となります。
●特報映像
http://youtu.be/QzT2N8NIrHs

半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を原作に、同じく半藤著書の「聖断」、さらに2014年に宮内庁から発表された「昭和天皇実録」を参考に、今だからこそ描ける歴史の裏側に迫った本作。
『日本のいちばん長い日』では、戦況が絶望的となった1945年4月の鈴木貫太郎内閣発足から、終戦までの4ヶ月間を描き、その中で、昭和天皇による聖断が下った1945年8月14日午後から、8月15日正午の玉音放送までの激動の “日本のいちばん長い日”を描いている。

1967年に岡本喜八監督によって描かれた『日本のいちばん長い日』では、後ろ姿のバックショットでのみ昭和天皇の姿を描いていたが、本作では、日本映画史上はじめて正面から本木雅弘演じる昭和天皇の姿が映し出されている。本作完成報告会見の際に本木は「映画の中で実際に使用された部分は少ないのですが、玉音放送も監督に全部きちんと読めるようにしておいてほしいということでしたので懸命に練習しました」と語っている。

撮影現場で、あえて史実と同じく2度録音された本木の玉音放送全文。本作が【70年前の8月15日、何があったのかー】終戦の一部始終を描いた作品であることから、明日8月15日、本木雅弘による昭和天皇の玉音放送完全版を「日本のいちばん長い日」公式HP上にて初公開する。改めて、終戦に至った玉音放送の【言葉】に込められた想いを、感じて頂きたい。

※今月8月1日には、昭和天皇がラジオを通じて国民に終戦を告げた「玉音放送」の音声を記録した原盤レコードが、戦後70年を経て宮内庁より音声とともに初めて公開されている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa