ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ケイト・ブランシェットなど超豪華オスカー俳優が多数集結し、第二次世界大戦下にナチス・ドイツ軍によって強奪されたヨーロッパ各国の美術品を奪還すべく戦場に向かった特殊部隊“モニュメンツ・メン”を描いた、衝撃の実話『ミケランジェロ・プロジェクト』が11月6日(金)に日本公開となる。この度、予告編が解禁され、戦後70年を迎えた今、改めてこの知られざる英雄たちの活躍ぶりが明らかとなった。
本作の魅力はなんといっても、数多くのオスカー俳優の豪華競演。その筆頭は、本作で監督・脚本そして主演も務めるジョージ・クルーニー。『シリアナ』(2005年)でアカデミー助演男優賞、『アルゴ』(2012年)では製作者としてアカデミー作品賞を受賞している。美術館の学芸員を演じるマット・デイモンは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)でアカデミー脚本賞受賞&アカデミー主演男優賞ノミネート、その後も『インビクタス/負けざる者たち』(2009年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。略奪された美術品の数々の行方のカギを握るパリの美術館秘書を演じたケイト・ブランシェットは、『ブルージャスミン』(2013年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞、『アビエイター』(2004年)でもアカデミー賞助演女優賞を受賞。また『アーティスト』(2011年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダンもモニュメンツ・メンのメンバーとして登場。
このほかにも『ロスト・イン・トランスレーション』、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)のビル・マーレイ、『アーティスト』でジャン・デュジャルダンと共演したジョン・グッドマン、また『カポーティ』(2005年)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)のボブ・バラバンらがその名を連ね、この実力派オスカー俳優らの見事な演技力が予告編からも既にあふれ出ているのが見て取れる。
そして本作のもう一つの主役は名だたる美術品。予告編にも登場するレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」「モナ・リザ」やルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」、ファン・エイク「ヘントの祭壇画」、ゴッホ「ひまわり」、そしてミケランジェロ「ブルージュの聖母子像」はすべて、このモニュメンツ・メンから救い出された逸品である。
「このメンツはとにかくすごいよ」と話すのは、本作でクルーニーと6度目のタッグを組むマット・デイモン。意外なことに、クルーニー監督作品での共演は本作がほぼ初めてだという。クルーニー監督自身も「モニュメンツ・メンの物語はあまり知られていない」と言うように、マット・デイモンも「この物語については何も知らなかったから、後で事実だったと聞かされてすごく驚いた」と、知られざる英雄たちに感銘を受けたひとり。文化を守り歴史を変えた彼らの功績を称えるがごとく、クルーニーならではのエンターテイメント性を吹き込んで描いたのが、本作『ミケランジェロ・プロジェクト』だ。この秋、モニュメンツ・メンによって救い出された多くの名美術品に出会える奇跡と幸せを感じずにはいられない!

予告編
http://youtu.be/ubXALNYn6II

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執筆者

Yasuhiro Togawa